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3人家族の平均的な生活費はいくら?内訳や節約方法をまとめました!

2025.01.31

3人家族の平均的な生活費はいくら?内訳や節約方法をまとめました!

3人家族の平均的な生活費は、月額33万円前後です。
33万円を高いと感じるか、安いと感じるかは人それぞれでしょう。

ただし、生活費の全国平均や内訳・割合を知れば、「現在の収入で子育てできるのか」「住宅ローンを組んで家を買っても、家計的に問題はないか」などを、数字で計算できるようになります。
新居の購入予算を考えるためにも、将来に備えた貯蓄をするためにも、お金の計算は必要不可欠です。

今回は、新生活を迎える前に押さえておきたい、3人家族の平均的な生活費やその内訳、生活費を節約するためのポイントなどをご紹介します。

3人家族の平均的な生活費は33万円前後

●3人家族の平均的な生活費とその内訳

総務省が発表している2023年の家計調査によると、3人家族の平均的な生活費は、32万9,411円、つまり約33万円でした。※1
生活費約33万円の内訳は、以下のようになっています。

項目 月額
食費 8万2,606円
住居費 1万9,611円
水道光熱費 2万3,120円
家具・家事用品費 1万3,809円
被服費 1万1,915円
保険医療費 1万3,095円
交通費・通信費 5万6,216円
教育費 1万8,129円
教養娯楽費 3万2,276円
その他 5万8,634円
合計 32万9,411円

金額的に見ると、生活費の中で大きいのは、食費と交通費・通信費です。
総務省の調査は、住宅ローン完済者も含む数字なので、たとえば賃貸暮らしをしている方や、住宅ローン返済中の方だと、住居費の割合は大きくなります。
そして、節約の基本は、削れる出費を削ることです。
各項目の内訳を見て、どの費用なら無理なく削れるのかを考えていきましょう。

●食費の内訳

項目 月額 割合
米・パン・麺類 6,290円 8%
魚介類 4,492円 5%
肉類 8,082円 10%
乳製品・卵 4,036円 5%
野菜・海藻 7,530円 9%
果物 2,316円 3%
油・調味料 3,702円 4%
お菓子 7,674円 9%
レトルト・冷凍食品等 1万2,460円 15%
飲料 5,593円 7%
お酒 3,384円 4%
外食 17,046円 21%

1ヵ月の食費は、平均8.3万円です。
外食・レトルト等の調理済み食品・肉類・主食の順に、お金を使っていることがわかります。
外食が多いご家庭、コンビニやスーパーで惣菜やお弁当を買う機会の多いご家庭だと、食費は平均よりも高くなるでしょう。

●住居費の内訳

項目 月額 割合
家賃地代 1万3,795円 70%
設備修繕・維持 5,816円 30%
設備材料 2,622円 13%
工事その他のサービス 3,194円 16%

月額の住居費は、平均2万円ほど。
賃貸・持ち家・住宅ローンの返済中・住宅ローン完済済み全ての世帯から平均を取っているため、家計調査の住居費は控え目な金額となっています。
現実的に考えると、賃貸であれ持ち家であれ、月々の住居費は6~10万円ほど必要になるでしょう。

●水道光熱費の内訳

項目 月額 割合
電気代 11,908円 52%
ガス代 5,519円 24%
他の光熱 684円 3%
上下水道料 5,009円 22%

水道光熱費の平均は、月額2.3万円程度。
比率としては、電気代が最も高額です。
ただし、水道光熱費は、季節によって変動します。
夏場、1日に何度もシャワーを浴びると水道代が上がりますし、冬場に暖房を使ったり、毎日湯船にお湯を張ったりすると、電気代やガス代は高くなるのが一般的です。
節電や節水、電気会社とガス会社の一括契約など、工夫次第で節約できる項目でもあります。

●家具・家事用品費の内訳

項目 月額 割合
大型の家具や家電 4,575円 33%
料理用品や掃除グッズ等 2,151円 16%
冷暖房用器具 1,500円 11%
家具 924円 7%
インテリア用品・クッション等 786円 6%
寝具 981円 7%
雑貨 2,893円 21%
家事用消耗品 3,839円 28%
家事サービス 735円 5%

家具・家事用品日は、月額1.4万円前後です。
冷蔵庫や電子レンジ等の大型家具や家電に関しては、買い換えた時の費用を年間で割ると、月額5,000円ほどの負担になります。
その他、日用品や洗剤などの消耗品、ちょっとしたインテリアなども含めた費用です。
大きな節約は難しいですが、例えば家具や家電の買い替え時にセールを活用すれば、負担を減らせます。

●被服費の内訳

項目 月額 割合
和服 101円 1%
洋服 4,914円 41%
シャツ・セーター類 2,389円 20%
下着類 993円 8%
生地・糸類 67円 1%
他の被服 923円 8%
履物類 1,804円 15%
被服関連サービス 724円 6%

被服費の月額平均は、約1.2万円です。
傾向としては、男性物の衣類よりも女性用の衣類の方が少し高価で、子ども用の衣類は大人用の半額程度に収まっています。

ただし、子どもが小学校に上がったり、部活動に入ってユニフォームや練習着等が必要になったりすると、被服費は跳ね上がるため、注意が必要です。

●保険医療費の内訳

項目 月額 割合
医薬品 2,252円 17%
健康保持用摂取品 626円 5%
保健医療用品・器具 3,307円 25%
保健医療サービス 6,910円 53%

3人家族だと、平均的な保険料・医療費として、月額1.3万円ほどかかります。
割合の大きい保健医療用品・器具や保健医療サービスは、リハビリや介護などを含む医療サービスの利用料金です。
当然、家族が体調を崩したり、大病を患ったりすると、生活費の中の医療費負担は重くなります。

●交通費・通信費の内訳

項目 月額 割合
交通 7,453円 13%
自動車等関係費 3万4,873円 62%
自動車等購入 1万2,401円 22%
自転車購入 535円 1%
自動車等維持 2万1,937円 39%
通信 1万3,890円 25%

3人家族の平均的な交通費・通信費の合計額は、1ヵ月あたり5.6万円です。
比率としては、単純な交通費の割合が少なく、自動車関連の費用が大半を占めています。
自家用車が必須の地域に住んでいたり、一家に2台マイカーを持っていたりすると、負担が増えやすいです。
車の利用量が少ない場合は、カーシェア等を活用した節約も考えましょう。

●教育費の内訳

項目 月額 割合
授業料等 14,066円 78%
教科書・学習参考教材 337円 2%
補習教育 3,726円 21%

月額の教育費は、約1.8万円という結果でした。
教育費の中では、学校や塾、習い事等の授業料負担が重くなっています。
ただし、ご家庭の教育費については、お子さんの年齢や志望している学校によって大きく変動するため、注意が必要です。
学習塾や家庭教師を利用したり、私学を目指したりすると、教育費の負担も増えていきます。

●教養娯楽費の内訳

項目 月額 割合
教養娯楽用耐久財 3,287円 10%
教養娯楽用品 8,264円 26%
書籍・他の印刷物 2,450円 8%
宿泊料 1,866円 6%
月謝類 3,431円 11%
他の教養娯楽サービス 10,274円 32%

教養娯楽費は、習い事や旅行、ゲームに映画館の利用料といった娯楽費のことです。
全国平均を見ると、3人家族の教養娯楽費は、月額約3.2万円。
比較的、大きな出費ですが、過度に娯楽や趣味に制限をかけると、かえってストレスが溜まります。
日々を楽しく過ごすために必要なお金なので、無理のない範囲で支出しましょう。

●その他費用の内訳

項目 月額 割合
理美容・身だしなみ・たばこ等 2万7,046円 46%
使途不明金(おこづかい) 7,210円 12%
交際費 1万3,251円 23%
仕送り 1万1,127円 19%

その他費用は、月々の美容院やたばこ代、友人や知人、職場の同僚の付き合いなどで使う交際費をまとめた支出です。
全国平均でいうと、3人家族なら毎月約5.9万円かかります。
一つひとつの出費は少額ですが、お金を使う機会が多いため、結果として支払う金額が増えやすい項目です。
何が無駄遣いで、何が必要なお金かは人それぞれ違うため、節約する際は家族で話し合い、納得の行く家計のルールを決める必要があります。

※1 e-Stat:家計調査 家計収支編 二人以上の世帯 詳細結果表
https://www.e-stat.go.jp/stat-search/files?page=1&layout=datalist&toukei=00200561&tstat=000000330001&cycle=7&year=20230&month=0&tclass1=000000330001&tclass2=000000330004&tclass3=000000330005&stat_infid=000040140544&result_back=1&tclass4val=0

生活費が赤字になる原因は?

●無意識・無計画な浪費

生活費が赤字になる大きな原因は、「何となく」の出費です。
たとえば、クレジットカードや交通系ICカードの利用額を把握しておらず、翌月の引き落とし額を見て、驚いたことのある方は少なくないでしょう。
ジュースやスマホゲームの課金、面倒だからと行った外食など、無意識・無計画な浪費が多いと、家計は赤字になってしまうため、注意が必要です。

●子育て費用や教育費

子どもの成長に伴って、子育て費用や教育費が家計を圧迫することも、家計の赤字につながります。
少子高齢化の影響もあり、子どもにより良い教育を受けさせたいと考える親が増えたこともあって、教育費は年々、増加傾向です。
スマホに習い事、学習塾など、「ほかの子と同じくらいの教育を」と考えた時に必要な出費が増えてきているため、子育て中の世帯は、将来の教育資金を計画的に用意しておく必要があります。

●ローンの返済が重い

住宅ローンや車のローンなど、ローンの返済が生活費を圧迫しているケースも多いです。
返済期間中は、元金だけでなく利子もかかるため、借入額を抑えたり、早目にローンを完済したりした方が家計の負担を減らせます。

特に、住宅ローンは、返済期間の長いローンです。
無理をすると、今後数十年返済に追われることになるため、無理なく返せる金額を借りましょう。

生活費の目安はいくら?年収別の生活費シミュレーション

一般的に、収入に対する住居費は、20から25%に抑えた方が良いとされています。
そこで、家計調査の結果から、生活費の目安を年収別にシミュレーションした結果を、以下の表にまとめました。

項目/年収 生活費の割合 400万 500万 600万 700万 800万
食費 20% 5万円 6万2,500円 7万5,000円 8万7,500円 10万円
住居費 25% 8万3,333円 1万4,167円 12万5,000円 14万5,833円 16万6,667円
水道光熱費 7% 1万6,667円 2万833円 2万5,000円 2万9,167円 3万3,333円
家具・家事用品費 5% 1万6,667円 2万833円 2万5,000円 2万9,167円 3万3,333円
被服費 5% 1万6,667円 20,833円 2万5,000円 2万9,167円 3万3,333円
保健医療費 4% 1万3,333円 16,667円 2万円 23,333円 2万6,667円
交通費・通信費 10% 3万3,333円 41,667円 50,000円 5万8,333円 6万6,667円
教育費 6% 2万円 2万5,000円 3万円 3万5,000円 4万円
教養娯楽費 8% 1万6,667円 2万833円 2万5,000円 2万9,167円 3万3,333円
その他 10% 3万3,333円 4万1,667円 5万円 5万8,333円 6万6,667円

3人家族におすすめの節約方法

3人家族におすすめの節約方法は、何といっても家計簿を付けることです。
毎月、何にいくら使っているのか記録しておけば、無駄遣いに気付いて減らせます。

また、固定費の見直しも重要です。
お金が貯まるまで家賃の安い家に引っ越す、格安SIMで通信費を抑える、使っていないサブスクサービスを解約する、電力会社を乗り換えるなど、固定費を節約すれば、年間の出費を大きく抑えられます。

そのほか、節約しやすいのが食費です。
例えば、食品をまとめ買いすれば、食費を抑えられますし、お菓子などのちょっとした無駄遣いを減らせます。

まとめ

3人家族の生活費は、全国平均だと月々33万円前後です。

ただし、年収がいくらあっても、無計画にお金を使ったり、子育て費用や教育費の増加を考慮していなかったり、身の丈に合わないローンを組んだりすると、家計は赤字になってしまいます。

重要なのは、適切な生活費の割合を知り、自分達の世帯収入に合った支出に抑え、家計に余裕を作ることです。
固定費を見直したり、まとめ買いで食費を抑えたりして、3人家族の生活を安定させましょう。

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