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戸建ての防犯対策は?泥棒・空き巣から家族を守る家づくりのポイント

2024.06.10

戸建ての防犯対策は?泥棒・空き巣から家族を守る家づくりのポイント

泥棒や空き巣の被害から家族を守るためには、家の防犯対策が欠かせません。
特に、戸建て住宅は、マンションに比べて侵入経路が多く、塀などの影響で周囲の視線が遮られることから、泥棒や空き巣に狙われやすいため、防犯対策が必須です。

そこで今回は、戸建て住民やこれから戸建ての購入を考えている方に向けて、泥棒・空き巣から家族と財産を守る家づくりのポイントをご紹介していきます。

空き巣や泥棒に目を付けられやすい住まいの特徴

●お隣さんとの距離が遠い

隣地が空き家・空き地だったり、物理的にお隣さんとの距離が遠かったりする住宅は、泥棒や空き巣に狙われやすいです。
なぜなら、「周辺住民の目」という監視が届かないからです。
隣家と離れていると、たとえ玄関先や窓の近くで怪しい動きをする人物がいても目立ちません。
犯行に及んでも気付かれるリスクの低い物件は、犯罪者に狙われてしまいます。

●庭木や塀で玄関が外から見えづらい

住宅街の真っ只中でも、泥棒や空き巣に入られやすい住まいの特徴が、庭木や塀などで外からの視線を遮ってしまっている住宅です。
特に現代では、誰もがスマートフォンを持っており、撮影・記録できるので、泥棒や空き巣といった犯罪者は、犯行中、誰かに見られることを強く恐れます。
外から見えない戸建て住宅は、ピッキングしたり窓を割ったりしている場面を見られるリスクが少ないので、犯罪者に目を付けられやすいです。

●ご近所付き合いをしていない

泥棒や空き巣は、顔を覚えられたり、行動を不審に思われたりすることを嫌います。
そのため、ご近所付き合いがなく、怪しい人間がいても不審者情報が共有されない地域は、犯罪者に狙われやすいです。
ご近所付き合いが面倒だという方も少なくありませんが、ある程度のご近所付き合いをしていると、不審者がいた場合に周囲の方が怪しんだり、通報したりしてもらえる可能性があります。

●生活リズムが一定で家に誰もいない時間が多い

朝起きて仕事に行く、夜同じ時間に帰ってくるなど、生活リズムが安定していて、家に誰もいない時間が多い住宅も、泥棒や空き巣のターゲットにされやすいです。
多くの場合、犯罪者は自分が捕まるリスクを最小限にするため、数日下見をしてから、住民がいない時間帯に侵入してきます。
生活リズムが同じだと、短期間で「この時間は家に誰もいない」と行動パターンを読まれてしまうので、注意が必要です。

戸建てで防犯対策をしておきたいポイント

●外構の防犯対策

玄関周りや庭を含む外構は、泥棒・空き巣の侵入経路。
監視の目を置いたり、音の鳴る防音グッズを使ったりして、下見中・犯行中の通報リスクを高めることが重要です。
具体的な取り組みを見ていきましょう。

◯防犯カメラを付ける
防犯カメラの設置は、最も効果的な防犯対策の一つです。
カメラの存在自体が犯罪の抑止力になるため、犯罪者に家が狙われづらくなります。
また、仮に被害にあった場合、犯人の顔や姿を録画していれば、逮捕につながりやすくなるのもポイントです。
近年防犯カメラの性能は上がっており、夜間でも鮮明に撮影できるものや、ネットにつなげてリアルタイムで監視できるものもあります。

◯防犯砂利を敷き詰める
防犯砂利は、踏むと非常に大きな音が鳴る防犯用の砂利です。
庭や窓の周辺、玄関周りなど、泥棒や空き巣が侵入する際通る可能性の高い場所に防犯砂利を敷き詰めておくと、不審者が敷地内に入ってきたときに、いち早く気付けます。
DIYで簡単に設置でき、価格も比較的安く、デザインも豊富なので、庭のインテリアとして敷くのもおすすめです。

◯定期的に庭木や生け垣のメンテナンスをして死角を減らす
庭木の管理を怠っていると、伸びた枝葉で死角が増え、泥棒や空き巣が侵入しやすくなります。
プライバシーとの兼ね合いもあるため、難しい部分ではありますが、防犯を重視するなら少なくとも玄関周りが外から見えるようにしておきましょう。
犯罪者は、細かな違和感に気付かない相手、だらしない方や防犯意識の低い住民の住んでいる家を狙います。
外から見える外構は、季節ごとにメンテナンスし、手入れしている様子を見せることが重要です。

◯人感センサーライトを設置する
人感センサーライトは、範囲内の動きを関知し、自動的に点灯する照明のこと。
特に、夜間は照明が点くと目立つため、侵入者が近付いてきても退散させられます。
日の当たらない場所や侵入口になる場所、具体的には玄関・裏口・窓の近く等に設置すると良いでしょう。
人感センサーライトも、比較的安価で販売されています。
外構に置く場合は、防水仕様の商品を選びましょう。

●窓の防犯対策

白昼堂々、場合によっては在宅中でも玄関から入ってくる場合があるものの、泥棒や空き巣の多くは、主に窓から侵入してきます。
窓は、比較的簡単に割って鍵を解除できるため、不審者対策には以下のような窓の防犯も必須です。

◯補助鍵を付ける
通常の鍵に加えて、補助鍵を付けると、防犯性が高まります。
泥棒や空き巣は、基本的に短時間で犯行を終えて通報のリスクを抑えたいと考えているため、鍵を増やし、侵入に時間がかかるようにするだけで犯行を諦めてくれるケースも少なくありません。
ホームセンターやネットで購入でき、取り付けも簡単なので、可能であれば家中の窓に補助鍵を取り付けてしまいましょう。
なお、補助鍵は、元々の鍵から離れた場所、外からは見えない位置に取り付けると効果的です。

◯防犯フィルムを貼る
防犯フィルムを窓ガラスに貼ると、ガラスの強度が上がり、割られづらくなります。
侵入にかかる時間を長引かせることで、泥棒や空き巣に諦めてもらうためのアイテムです。
また、防犯フィルムを貼っていると、窓ガラスが割れても室内に破片が飛び散りません。
防犯だけでなく、地震などで窓が割れたときも安全ですし、透明なもの、紫外線や太陽の熱を遮ってくれるもの、不透明で目隠しできるものなど商品展開も多彩です。

●玄関ドアの防犯対策

玄関ドアは丈夫なので、物理的にこじ開けられるケースは稀ですが、ピッキングされたり犯罪者が犯行の下見に来たりする場所でもあります。
外から見えやすい玄関の防犯対策を充実させることで、「この家に侵入するのは面倒そうだ」と思わせれば、泥棒や空き巣の被害を未然に防げるので、玄関の防犯対策も忘れずに施しましょう。

◯録画機能付きドアフォン・監視カメラを設置する
玄関の防犯対策としておすすめなのが、録画機能付きのドアフォンや監視カメラを設置することです。
チャイムを押すと自動で録画するタイプの商品なら、在宅かどうかをチェックする不審者が来たときに記録を残せます。
チャイムを鳴らして監視カメラの死角に隠れ、出てきたところに押し入る犯罪者もいるため、2箇所にカメラを設置したり、上下の画角が広いカメラを選んだりすると良いでしょう。

◯ピッキングしづらい鍵を使う
昔ながらのシリンダー錠は、数十秒でピッキングされてしまいます。
そのため、玄関の鍵は、複製が難しくピッキングにも強いディンプルキーや、外にいても鍵をかけているか確認できるスマートロックなどを使いましょう。
スマートロックは、鍵を開けた時、閉めた時に記録が残りますし、遠隔で鍵をかけられるので、うっかり鍵を閉め忘れて外出しても安心です。
また、単純に鍵の数を増やすという手もあります。

住宅購入後にできる防犯対策

●警備会社と契約する

警備会社の利用は、防犯対策として非常に効果的です。
防犯設備の設置後、24時間監視してくれますし、異常があった場合は現地に駆け付けてくれます。
防犯に関する相談もできるため、どういった防犯対策をすれば良いか分からない方も安心できるサービスです。
なお、警備会社によって、提供される防犯対策の内容や、万が一、被害を受けた場合の補償の有無などが違います。
契約する際は、各社のプランを比較しましょう。

●外出時は必ず戸締まりをする

泥棒や空き巣の多くは、無施錠、つまり鍵をかけていない場所から侵入しています。
基本的なことですが、鍵を閉めておくだけで侵入時の手間が増え、犯罪被害から家や家族、財産を守れるので、外出時は必ず家中の窓・玄関を施錠しましょう。
「ゴミ捨て場に行くだけだから」「近くのコンビニに行くだけだから」「マンションのエントランスがオートロックだから」という油断が、犯罪被害につながります。

●タイマー機能付きの照明で留守をごまかす

家を不在にする時間が長い場合や、生活リズムが一定の場合、タイマー機能付きの照明を使うのも効果的です。
照明が点いていない時間が長いと、泥棒や空き巣に侵入しても捕まるリスクが低い、この時間が狙い目だと思われてしまいます。
しかし、不在時でもタイマーで照明を点け、「もしかしたら在宅しているかもしれない」「いつもより早く帰宅したのでは」と不審者に認識させられれば、犯行を未然に防げるのです。

戸建ての防犯対策の注意点

戸建ての防犯をするときの注意点は、防犯対策を施しただけで安心せず、防犯意識を保つこと。
まるで要塞のような防犯体制を整えても、外出時に鍵を開けっ放しにしていたり、防犯カメラやセンサーライトの故障を見落としたりすると、泥棒や空き巣の侵入は防げません。
犯罪者の手口は年々アップデートされていきます。
定期的に最新の防犯情報をチェックし、防犯設備の点検をして、戸締まりを徹底しましょう。

まとめ

戸建て住宅の防犯対策は、侵入時の手間を増やすこと、犯行中の様子が人目に付きやすい外構を作ること、監視カメラやドアフォンで不審者の様子を記録することです。
犯罪者に狙いづらい家だと思わせれば、犯罪被害から家族や財産を守れます。
また、警備会社と契約したり、戸締まりを徹底したり、不在を悟られないようにしたりすることも重要です。

防犯意識を高く持ち、家族が安心して暮らせる環境を整えましょう。

 

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