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大掃除を効率良く終わらせたい!掃除の順番や場所ごとのコツを紹介

2022.12.22

大掃除を効率良く終わらせたい!掃除の順番や場所ごとのコツを紹介

大掃除は、1年の汚れを落とし、気持ち良く新年を迎えるために行う、年末の一大イベントです。

ただし、年末は仕事もプライベートも予定が詰まっていることの多い時期なので、大掃除だけに時間を使えるわけではありません。

そこで今回は、できるだけ短期間で、効率良く大掃除を終わらせるために知っておくと役に立つ、大掃除の進め方や掃除のコツ、大掃除という行事の由来などをご紹介します。

そもそも日本ではなぜ大掃除をするの?

●大掃除は一年の汚れを清め新年の神様をお迎えするための神事

大掃除は、一年の汚れを払い清め、歳神様という新年の神様をお迎えするために行う神事です。
もとは、平安時代に宮中で行われていた、「煤払い」という行事が由来だとされています。
煤払いが寺社仏閣に伝わり、江戸時代に徳川幕府が12月13日を「煤払いの日」に定め、江戸城の大掃除を始めたことで、大掃除は庶民にとっても一般的な行事になりました。

●大掃除は12月28日までに終わらせよう

大掃除は、12月28日までに終わらせましょう。
なぜかというと、29日は「苦(9)」を含むため縁起が悪く、30日や31日に大掃除を終えると、慌ただしく神様をお迎えすることになり、神様に失礼だという考えがあるからです。

現代だと、必ずしも風習を完璧に守る必要はありませんが、12月28日までに大掃除を終わらせると、年末最後のゴミ収集に間に合います。
年末年始をゆっくりと過ごせるので、大掃除は早目に終わらせるのがおすすめです。

大掃除を短期間で終わらせるためのポイント

●ある程度のきれいさで満足する

大掃除を短期間で終わらせる上で、重要なポイントが、ある程度、家をきれいにしたら満足すること。
年末の忙しい時期に完璧な状態を目指すと、いつまで経っても大掃除が終わりません。
狭い部分をピカピカに磨き上げるより、家全体をある程度、きれいで片付いた状態にする方が、大掃除をした後の満足度も上がるため、大掃除は全体の段取りを考えて進めていくことが重要です。

●必要な作業を考え先にお掃除グッズを揃えておく

大掃除は、普段掃除をしない場所をきれいにする行事なので、ゴミ袋もお掃除グッズも大量に消費します。
洗剤やゴム手袋、ゴミ袋などが用意できていないと、作業を中断して買い出しをしに行ったり、ネットで注文したお掃除グッズが届くまで掃除を進められなくなったりするため、大掃除に使えるもの、使えそうなものは事前に揃えておきましょう。

また、準備したお掃除グッズを一箇所にまとめておけば、どこに何があるか探す手間を省けるため、大掃除に取りかかるのも楽になります。

●捨てるもの・残すもののルールを決めて悩む時間を減らす

大掃除を効率良く進めるためのポイントは、悩む時間を減らすことです。
気に入って購入したものの、一度も袖を通していない衣類や、子どもが小さいときに使っていたおもちゃなど、家の中には「捨てるか置いておくかいずれ判断しよう」と残しておいた荷物が大量に存在します。

これら荷物の扱いを素早く決められないと、つい懐かしいアルバムを手に取ってしまったり、思い出話に花が咲いたりして大掃除が中断するため、注意が必要です。
「半年以上使っていないものは手放す」「簡単に買い換えられるものは捨てる」など、家族でルールを作り、悩む時間を減らしましょう。
また、保留用の箱やスペース、大きな袋などを用意し、捨てるかどうかわからないものを一時的に退避させ、時間があるときに捨てるか残すか判断するのもおすすめです。

●大掃除の時間を決め定期的に休憩を挟む

ただでさえ忙しい年末に行う大掃除は、想像以上に体力や精神力を消費します。
計画上では「土日だけで大掃除を終わらせよう!」と考えていても、実際には疲れて効率が落ちてしまうため、「午前中はキッチンの掃除、午後はリビングの片付け」など、掃除を行う場所ごとに時間割りをして取り組みましょう。

時間を区切ることで、延々と同じ場所を掃除してしまうことを避けられますし、最初から休憩時間をスケジュールに入れておけば、集中力も続きます。
できれば、1時間に一度は休憩を入れて、大掃除のモチベーションを保ちましょう。

●掃除が大変な箇所はプロの手を借りる

エアコンの内部やレンジフード・換気扇のしつこい油汚れなど、時間がかかりそうな箇所については、プロに任せるのも賢い選択です。
ハウスクリーニング業者は、業務用の洗剤を使い、プロのノウハウで掃除してくれるため、自分で作業するよりも短時間できれいになります。
また、頑固な汚れと格闘する時間を、違う場所の掃除に使えるのもポイントです。

大掃除前に事前にスケジュールを立てよう!

●計画を立てることで段取り良く掃除を進められる

大掃除をする前に重要なのが、全体のスケジュールを立てること。

・どこを
・誰が
・いつ
掃除するのか、カレンダー形式やチェックリスト形式でまとめておけば、効率良く大掃除を進められます。

また、掃除の進捗がわかるため、予定通り進んでいない場所の掃除を手伝うといったサポートも可能です。
やるべきことや優先順位を明確にすれば、いざ大掃除を始める時、何をすれば良いのかわからず、混乱することもありません。

●エリアごとに大掃除を進めるとスケジュールを立てやすい

大掃除は、寝室・リビング・キッチンといったかたちで、エリアごとに作業を分けるとスケジュールの管理がしやすいです。
午前や午後、1日など時間を区切って掃除する場所を決めておけば、掃除のゴールがわかるので、モチベーションを保ちやすいですし、掃除後に達成感も味わえます。
また、キッチンとリビングの掃除を同時に進めてしまい、どちらの掃除も終わらず、かえって散らかってしまうといった失敗もしづらいです。

大掃除はどういう順番で行う?

●最優先は不用品の処分

大掃除をする時は、最初に不用品を処分しましょう。
単純に、荷物を減らした方が、物を移動させたり、掃除したりするのが楽になるからです。
また、不用品を処分してスペースを作ると、作ったスペースを活用して、残すものと捨てるものの分類ができます。
壊れているもの、もう使わないもの、年単位で使った覚えのないものなどを、思い切って処分しましょう。

●水回りから掃除を進める

一般的に、家の中で一番汚れが溜まりやすいのは、水回りです。
汚れが多いということは、掃除に時間がかかるということなので、キッチン・トイレ・洗面所・浴室は、早目に片付けてしまいましょう。
洗剤やブラシを使って油汚れを落とし、クエン酸や重曹で水垢・皮脂汚れなどを落とすだけでなく、パイプクリーナーを使って排水管の油汚れを落とすなど、普段掃除しない箇所をきれいにするのがおすすめです。

●上から下・奥から手前へ掃除する

掃き掃除や拭き掃除をするときは、上から下へ、奥から手前へ掃除を進めましょう。
上から下、奥から手前という順番で掃除すれば、落とした埃や汚れを、最後にモップなどでまとめて片付けられるからです。

下から上へ掃除すると、きれいにした場所に汚れが落ちて再度掃除することになりますし、手前から奥に掃除すると、部屋の奥に汚れが残ってしまいます。
上から下、奥から手前を意識するだけで、作業時間を短縮可能です。

●漬け置き系の掃除は午前中にまとめて行うと楽

油汚れのひどい換気扇やレンジフード、浴室のカビ取りなど、洗剤や薬剤を漬け置きする必要のある作業は、午前中にまとめて行うことをおすすめします。
午前中に漬け置き系の作業をまとめてしまえば、午後中、別の場所を掃除できますし、待っているだけでしつこい汚れを落とせるので楽です。
また、ある程度、掃除の時間が取れる場合は、「部屋に掃除機をかけるついでに、廊下にも掃除機をかけてしまう」など、同系統の作業をまとめるという手もあります。

大掃除の前に用意しておきたいお掃除グッズ

●洗剤・重曹・クエン酸・漂白剤

中性洗剤・重曹・クエン酸・漂白剤は、大掃除の必需品です。
中性洗剤は油汚れ、アルカリ性の重曹は浴室などの皮脂汚れ、酸性のクエン酸や水垢に強く、漂白剤を使うとカビや黄ばみを落とせます。

また、スポンジだけでなく、キッチンペーパーとの併用もおすすめです。
キッチンペーパーに洗剤や漂白剤を染み込ませて密着させれば、ガスコンロやバーナーの頑固な汚れ、目地やパッキンのカビも落としやすくなります。

●使い捨てのゴム手袋・軍手

水仕事をすると手が荒れるため、使い捨てのゴム手袋や軍手も用意しておきましょう。
ゴム手袋があれば、洗剤や漂白剤、カビ取りスプレーなどを気兼ねなく使えますし、軍手があると、手の怪我を防げます。

また、軍手に関しては、軍手そのものをお掃除グッズとして使えるのも良いところです。
軍手をはめた手をブラシやはたきの代わりにすれば、細い場所や狭い場所、形が複雑なもののほこりや汚れをスムーズに落とせます。

●歯ブラシ

窓のサッシや水回りの隙間など、細かいところに溜まった汚れを効率良くかき出せるのが、歯ブラシです。
新品を用意する必要はないので、不要になった歯ブラシを、普段からストックしておきましょう。

洗剤をなじませて磨いたり、重曹を付けて軽いサビや焦げ付きを落としたりと、歯ブラシが大掃除で活躍するシーンは多いです。
なお、歯ブラシは、1ヵ月ごとの交換が推奨されています。

●コードレスの掃除機

コードレスの掃除機は、普段より広い範囲を掃除する大掃除において、重要度の高いアイテムです。
軽量で持ち運びのしやすいコードレス掃除機があれば、部屋の隅々まで掃除機をかけられますし、廊下など周囲にコンセントのない場所もきれいにできます。

ただし、コードレス掃除機の弱点は、充電が必要で、連続稼働時間に制限があることです。
普段の掃除も楽になるので、余裕があれば、年末のセールで予備を買っておいても良いでしょう。

●メラミンスポンジ

メラミンスポンジとは、メラミン樹脂と呼ばれる素材で作られた、通常のスポンジよりきめの細かいスポンジのことです。
網目状の構造が汚れをかき出してくれるため、普通のスポンジでは中々きれいにならないこびりついた汚れや水垢、手垢なども簡単に落とせます。

ただ、メラミンスポンジは非常に硬く、コーティングや塗装などを剥がしてしまうので、ワックスをかけたフローリングや、くもり止めコーティングがされている鏡、塗装面などには使わないよう注意しましょう。

場所別でみる大掃除のコツ

●リビングと各部屋

リビングや寝室、個室掃除のコツは、最初に埃を取り除くことです。
基本的には、高いところから低いところへ、はたきやモップなどを使って順番に埃やゴミを落としていき、最後に掃除機などを使って落とした汚れを回収します。

また、ソファやベッドの下、本棚の裏など、普段放置している場所も、可能であれば家具を動かしてきれいにしましょう。

●エアコン

冷房や暖房を使っていると、エアコン内部に埃が溜まり、埃に水分が付着するとカビが生えてしまいます。
エアコン内部が汚れていたら、ホコリだらけ・カビだらけの空気を吸い込むことになるため、エアコンの上部に溜まったホコリを落とし、カバーを外してフィルターを水洗いしましょう。

エアコンの使用中に臭いが気になる場合は、エアコン用のクリーナーを使ったり、エアコンの掃除業者を呼んで、クリーニングしてもらったりするのがおすすめです。

●キッチン

キッチンの大掃除は、レンジフード・換気扇・コンロ周りから始めましょう。
レンジフードや換気扇を外し、洗剤に漬け込んでいる間に周辺やキッチンの壁を拭き上げれば、効率良く掃除を進められます。

油汚れは洗剤、シンクや蛇口の水垢は水に溶かしたクエン酸をスプレーしてスポンジ等で落とし、排水溝のぬめりは、重曹をふりかけてブラシでこすり落としましょう。

また、冷蔵庫の中を整理し、古い食品を処分したり、冷蔵庫内を拭き上げたりすることも重要です。

●トイレ

トイレの大掃除は、漂白剤やトイレ用の洗剤を使います。
漂白剤やトイレ用洗剤を便器内にかけ、ブラシで隅々まで磨きましょう。

また、壁や床に汚れが付着していることも多いので、厚手のシートで壁や床を拭き上げます。
仕上げに、トイレのドアノブなど、手で触れる場所をアルコールで拭き上げれば、除菌もできて衛生的です。

トイレの窓や配管のホコリなど、普段中々掃除できない場所の汚れも、落としましょう。

●洗面所と洗濯機

洗面所の大掃除では、クエン酸やメラミンスポンジが活躍します。
洗面ボウルや蛇口、鏡の水垢や洗剤の残りをきれいに洗い落とし、ツヤが出るまで磨きましょう。

また、洗濯機も意外と汚れが溜まる家電です。
フタやパッキンの裏などに溜まったホコリを落とし、ごみ取りネットや洗剤の投入口など、簡単に外せるパーツは外して洗います。

40℃から50℃程度のお湯に洗濯槽クリーナーや漂白剤を溶かし、漬け置きした後何度か洗濯機を回せば、洗濯槽の掃除も可能です。

●浴室

浴室の大掃除は、カビとぬめり取りに力を入れましょう。
カビが生えている場合は、カビ取り剤を使って目地や排水溝を掃除し、浴槽・シャワーヘッド・蛇口の水垢にはクエン酸、皮脂汚れは重曹を使用して落とします。

また、浴室の換気扇も汚れが溜まりやすい場所です。
フィルターを簡単に外せる場合は外して汚れを落とし、カバーを外す必要がある場合は、感電を防ぐためにブレーカーを落としてから内部のファンを取り外し、きれいにしましょう。

●玄関や廊下周り

玄関の大掃除は、玄関ドア・靴箱・たたき部分の順に進めます。
玄関の両側を雑巾で拭き上げ、乾拭きしてから、靴箱の中身を出して砂や埃をかき出し、消臭スプレー等をかけて、最後にたたき部分に溜まった汚れを掃除しましょう。
玄関からつながる廊下周りは、掃除機やモップがけが効果的です。
ホコリを落とした後に拭き掃除をすると、ツヤ感が出て床の表面もきれいになります。

●ベランダ・バルコニー

外から汚れが入ってくるベランダやバルコニーは、砂やほこり、落ち葉などを掃き掃除で取り切るところから始めましょう。
その上で、水を流してブラシでこすり、こびりついた汚れを落とします。

排水溝のゴミを取ったり、落下防止用の柵を水拭きしたり、窓ガラスやサッシを磨き上げたりすることも重要です。

なお、窓掃除をするときは、洗剤や水で汚れを落とした後、乾拭きしたりスクレーパーをかけたりして、丁寧に水気を切りましょう。
水分を残すと、水垢ができてしまいます。

まとめ

大掃除は、一年の汚れを払い清め、新年を気持ちよく迎える大切な行事です。

ただ、年末は何かと忙しいので、大掃除をするときは事前にスケジュールを立て、家族内で作業を分担して、少しずつ掃除を進めていきましょう。

また、掃除用品を事前に準備しておいたり、捨てるもの・残すもののルールを決めておいたり、漬け置き系の作業を午前中にまとめたりすると、掃除の効率がアップします。

家中を完璧に磨き上げる必要はないので、普段掃除できない場所を中心に、ある程度、家全体がきれいな状態を目指しましょう。

 

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