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住宅ローンの平均はいくら?借入額や無理なく返済するポイントを解説

2023.09.04

住宅ローンの平均はいくら?借入額や無理なく返済するポイントを解説

マイホームを購入するとき、どの程度の予算があれば家を買えるのか、いくらのローンを組めば良いのか悩む方も多いでしょう。

予算を妥協すると新居のグレードが下がってしまいますし、高額なローンを組むとローンの返済に追われて新生活を楽しめません。

そこで今回は、全国の住宅購入事情をまとめた政府の調査から、マイホームの平均購入金額や、住宅ローン借入額の平均などをご紹介します。

マイホームの平均購入金額はいくら?

●戸建ての平均購入額は4,330万円

国土交通省が毎年調査・公表している住宅の売買データ、「住宅市場動向調査」によると、2022年に売買された戸建ての平均購入金額は、4,330万円でした。※1
データ内ではもう少し細かく分類されているので、新築の注文住宅、新築の分譲戸建て、中古戸建ての平均購入額も見てみましょう。

住宅の種別 平均購入額
新築戸建て(注文住宅) 5,436万円
新築戸建て(分譲) 4,214万円
中古戸建住宅 3,340万円

一口に戸建てといっても、土地選びから始める注文住宅なのか、既存の新築を購入する分譲戸建てなのかで、1,000万円以上予算が変わってきます。
また、新築と中古の価格差も大きいです。

●マンションの平均購入額は4,110万円

一方、2022年におけるマンションの平均購入金額は、4,110万円でした。※1
マンションに関しては、戸建てと違って注文住宅と分譲の違いがないため、単純に新築かどうかで購入価格が大幅に変わってきます。

住宅の種別 平均購入額
新築マンション 5,279万円
中古マンション 2,941万円

新築マンションは、基本的に立地の良い駅前などに建設されるものが多いので、取引額は高めです。

※1 国土交通省 住宅局 令和4年度住宅市場動向調査報告書
https://www.mlit.go.jp/report/press/content/001610299.pdf

住宅ローンの平均借入額はいくら?

●住宅ローンの平均借入額は2,571万円

住宅ローン利用者の平均借入額は、2,571万円となっています。※1

ただ、住宅市場動向調査には、平均でいくらのローンを組んだのか金額が明記されていません。
そのため、住宅価格と自己資金比率(住宅の何%を頭金として払ったのか)から、住宅別の平均借入額を求めました。
住宅の種類別にローンの平均借入額を並べると、以下の通りです。

住宅の種別 平均購入額
新築戸建て(注文住宅) 3,883万円
新築戸建て(分譲) 3,055万円
中古戸建住宅 1,907万円
新築マンション 3,020万円
中古マンション 1,491万円

●購入者の平均年齢は44歳

2022年のデータでは、平均すると44歳で住宅を購入しています。※1
各住宅の購入時平均年齢を並べると、以下の通りです。

住宅の種別 購入者の平均年齢
新築戸建て(注文住宅) 43.8歳
新築戸建て(分譲) 39.5歳
中古戸建住宅 45.8歳
新築マンション 44.8歳
中古マンション 46.3歳

ただし、平均ではなく「何歳で家を買う方が多いのか」という視点で見ると、新築住宅は戸建てもマンションも30代が最も多いという結果になります。

逆に、中古住宅の主な購入層は40代で、建て替えやリフォーム住宅は60歳以上で購入している方が多いです。
マイホームを買うタイミングは、30代から40代が一般的だと考えておけば良いでしょう。

●住宅ローン利用者の世帯年収は平均784万円

住宅ローンを組んで家を買う方の世帯年収は、全体を平均すると784万円です。※1
参考までに、住宅の種類別に世帯年収の平均を並べてみましょう。

住宅の種別 世帯年収の平均
新築戸建て(注文住宅) 801万円
新築戸建て(分譲) 750万円
中古戸建住宅 752万円
新築マンション 960万円
中古マンション 657万円

世帯年収が最も高いのは、新築の分譲マンションを購入する層です。

住宅ローンの返済比率って何?

住宅ローンについて考えるとき、ぜひ知っておいて欲しいのが、返済比率(または返済負担率)という数値。
返済比率とは、「年収の何%をローンの返済に回しているか」を示した割合のことです。
住宅ローンの返済は、毎月支払う固定費なので、収入に対して返済金額が多すぎるローンを組むと、生活できなくなってしまいます。

お金を返せない方に大金を貸し付けても、滞納や自己破産などのトラブルにつながるだけなので、ほとんどの金融機関で「住宅ローンの上限額は返済比率◯%まで」という制限をかけているのです。

たとえば、長期固定金利で知られているフラット35では、返済比率が30%または35%を越えると、融資をしてもらえません。

住宅ローンの適切な返済比率は何%?

●住宅ローン返済比率の全国平均は17%

住宅市場動向調査によると、住宅ローン返済比率の全国平均は、17%です。※1
とはいえ、パーセンテージだけを見ても、具体的に毎年どれくらい収入をローンの返済に回しているのか分かりづらいので、住宅の種類別に、返済比率の平均と年間の住宅ローン返済額を並べました。

住宅の種別 返済比率の平均 年間返済額の平均
新築戸建て(注文住宅) 16.4% 174万円
新築戸建て(分譲) 18.8% 126.6万円
中古戸建住宅 16.6% 106.7万円
新築マンション 17.4% 148.1万円
中古マンション 16.6% 101.3万円

返済比率が最も高いのは、新築の分譲戸建てです。
しかし、年間の返済額は、新築の土地付き注文住宅が一番高いという結果になっています。
返済比率が高くても、返済額が多くても、ローンの返済は大変になるため注意が必要です。

●適切な返済比率は20%前後

住宅ローンの適切な返済比率は、年収の20%から25%以下だとされています。
なぜなら、返済比率が上限値に近づけば近づくほど、生活費を切り詰める必要が出てくるから。
理論上は返済比率30%・35%のローンも利用できますが、住宅ローンは契約後30年前後返済を続けるローンです。
契約した当初は問題なく返済できていても、10年後20年後に病気で働けなくなったり、医療費やお子さんの教育費が増えたりした場合、必要なお金を捻出できなくなってしまいます。

また、家は買ったら終わりではなく、メンテナンスを必要とする財産です。
住宅の維持費や突発的な出費を考えると、返済比率の高いローンを組むのはおすすめできません。

住宅ローンを無理なく返済していくためのポイント

●ローンの借入額を年収の5~6倍以下に抑える

住宅ローンを無理なく返済していきたい場合、目安として借入額を年収5倍から6倍以下に抑えましょう。
なぜなら、年収の5~6倍なら、返済比率が20%前後に落ち着くからです。
たとえば、年収400万円の5倍、2,000万円の住宅ローンを35年返済の金利1.73%で組んだ場合、返済額は月々6.4万円・年間76.8万円となります。
年収400万円に対して、年間76.8万円返済するため、この場合の返済比率は19.2%。
推奨値以下なので、「ローンの返済に追われて他の支払いができない」という状況になってしまうリスクは抑えられるでしょう。

●返済比率を「手取り」の20%に抑える

住宅ローンの滞納リスクをさらに下げたい、返済負担を減らしたい場合は、返済比率を額面年収ではなく「手取り」の20%程度に抑えるのが効果的です。
サラリーマンの場合、収入が1,000万円以下なら、手取りは年収の70%から80%程度になります。
仮に、年収400万円なら、「手取り280~320万円の20%」を返済に回すプランを考えると、年間のローン返済額は56~64万円。
返済比率が手取りの20%になるローンの借入額は、1,448~1,668万円です。

借入額は減りますが、その分返済負担も減るため、突発的な出費でお金を使った月も余裕を持ってローンの返済を進められるでしょう。
返済計画に余裕があると、毎月貯金もできますし、ボーナスも自由に使えます。
年収や返済比率は、自分達にとって無理のない返済額を見極めるためのツールなのです。

●できるだけ多くの頭金を用意する

住宅ローンを組む際、できるだけ多くの頭金を用意すると、返済負担を抑えられます。
たとえば、3,000万円の物件を購入するとき、頭金が300万円なら、2,700万円のローンが必要です。
年収400万円・返済期間35年・固定金利1.73%で住宅ローンを組んだ場合、返済額は月々8.6万円の年間103.2万円。
返済比率は額面年収で25.8%、手取り(額面年収の80%)だと32.2%になってしまいます。
収入に対して借入額が大きいので、ローンを組むと返済に追われることになるでしょう。

しかし、頭金を3,000万円の35%、1,050万円用意できれば、返済比率は額面年収の18.6%、手取りの23.3%です。
頭金があるとローンの元金が減り、利子の負担も小さくなりますし、ローン審査にも通りやすくなります。
マイホームの選択肢を広げたい場合は、親族に住宅資金を援助してもらったり、貯金したりして頭金を増やしましょう。

住宅ローンの返済とは別に支払う必要のある費用

●住宅の維持費(管理費・修繕積立金・固定資産税)

不動産は、経年劣化します。
戸建てもマンションも、メンテナンスしないと劣化していくので、家を買ったら固定資産税・管理費・修繕積立金といった維持費が必要です。
マンションの場合、固定資産税は安価ですが、管理費・修繕積立金で毎月2~3万円支払うことになります。
戸建ての場合、管理費は不要ですが、修繕金の積み立てが必要です。

●火災保険料

住宅ローンを組んで家を買う場合、火災保険に加入する必要があります。
なぜなら、火災保険に入ることが、住宅ローン審査要件の一つだからです。
火災保険は、最長5年の年契約なので、何年契約を結ぶかによって保険料が変わります。
火災保険に入らないと、火事や水害に遭ったとき補償を受けられないので、火災保険料も家を持つ上での必要経費だと考えておきましょう。

●不動産購入時の諸費用

不動産売買の仲介手数料や登記費用、売買契約書の印紙税など、不動産の購入時にかかる費用を諸費用と呼びます。
諸費用の相場は、不動産売却価格の10%前後。
3,000万円の家を買う場合、300万円程度の出費が必要です。
引っ越し費用や不動産取得税などはローンに組み込めないので、諸費用を払えるだけの現金も取っておきましょう。

まとめ

住宅ローンの平均借入額は、2,571万円です。
一方、戸建ての平均購入額は4,330万円、マンションだと4,110万円なので、平均で見ると住宅ローンの利用者は30%から40%程度の頭金を用意し、返済比率を抑えていることが分かります。

収入に対して返済額の多い住宅ローンを組むと、何かあったときローンを滞納してしまうため、頭金を用意しつつ、年収や返済比率から無理なく返せる借入額を計算しましょう。

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