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借金があると住宅ローンは組めない?借金がある場合の住宅ローンの組み方

2022.03.08

借金があると住宅ローンは組めない?借金がある場合の住宅ローンの組み方

マイカーローンや消費者金融などの借金を抱えている方にとって、気になる要素の一つが住宅ローン審査への影響でしょう。
借金があるとローンを組めないのか、借金があることを隠して審査に申し込むとどうなるのか、住宅ローン審査で家族に借金の有無がばれてしまうことがあるのかなど、多くの疑問を解消しておかないと安心してローン審査に臨めません。

そこで今回は、借金がある方に知っておいて欲しい住宅ローン審査のポイントをお伝えしていきます。

借金があると住宅ローンは組めないの?

●借金の額や内容次第ではローンを組める

結論からお伝えすると、借金があっても住宅ローンは組めます。
なぜなら、住宅ローンを提供している金融機関にとって、重要なのは「貸したお金を返済できるかどうか」だからです。
数百万円の借金があっても、本人の収入や生活状況に問題がなく、返済できる可能性が高いならローンでマイホームを購入できます。

ただし、お金を借りるための審査を受ける以上、住宅ローン審査において「すでに借金がある」ことがプラスに働くことはありません。
借金の額や借金をした理由、借金の種類によって審査への影響度が変わってくるため、借金のある方が住宅ローン審査に申し込む場合は、「自分は借金があっても審査に通る可能性があるのか」を判断できるようになっておきましょう。

●過去の借金を滞納している場合は要注意

ただし、過去に借金を滞納している場合は注意が必要です。
基本的に、過去に借金の滞納歴があると収入がいくら高くてもそのほかの条件が良くても住宅ローン審査を突破できません。
融資の審査では、「これまで借金関係のトラブルを起こしていない」という過去に対する信用と、「収入が安定しているため今後数十年返済してくれるだろう」という未来に対する信用の両方がチェックされます。
過去に借金の滞納を起こしたことのある人と、一度も滞納をしたことがない人では、当然滞納をしたことがない方の方が金融機関から高く評価されるため、住宅ローンを組みやすいです。

住宅ローン審査のポイントになるのは返済負担率

●返済負担率とは

住宅ローン審査では、返済負担率という指標が重視されています。
返済負担率とは、借金の返済額が年収の何%なのかを示した数値のことです。
たとえば、年収400万円の方が一年間で借金を100万円返す場合、返済負担率は25%となります。
では、どうして住宅ローン審査で返済負担率が重視されているのかというと、返済負担率が高すぎると生活できなくなり、借金の返済も止まってしまうからです。
金融機関にとって大切なのは、元金と金利を回収すること。ローンの返済で生活できなくなるような額の融資を行っても、ローンを返済できない人が増えるだけで利益にはなりません。
そのため、多くの金融機関では住宅ローン審査の要件として返済負担率に上限を設けています。
返済負担率が各金融機関の上限を越えると、借金の有無に関わらず審査には通らないので各金融機関の融資条件を確認しておきましょう。

●返済負担率が何%以下ならローンを組める?

返済負担率の上限は、金融機関によって違います。
ただし、多くの場合、収入負担率が30%・35%を越えると融資を受けられません。
実際には年収の30%をローン返済にあてると、突発的な出費があった際に家計が苦しくなってしまうので、できれば返済負担率20%から25%を目安にすると良いでしょう。

なお、返済負担率の計算では、住宅ローン以外全ての借金返済額を含めます。
借金の返済が年間20万円あると、その分、住宅ローンの返済に回せる金額が減るので注意が必要です。

住宅ローンの審査で借金はバレる?隠せるのか?

●金融機関に借金を隠し通すのはまず不可能

住宅ローン審査に申し込む際、借金があることを黙っていてもまず間違いなくばれます。
なぜなら、金融機関は信用情報機関という組織に加盟しており、信用情報機関に情報照会をすれば過去数年間のクレジットカードや借金の利用歴が分かるからです。
信用情報機関には、クレジットカードの審査結果や借金の返済状況、滞納・自己破産などの有無などが記録されています。
信用情報機関に保管されている借金の利用歴は、時間経過で更新されるまでずっと残るので、借金を隠し通すのは不可能です。

●ローンの申し込み時に嘘をつくと審査には通らない

住宅ローンの審査では、借金があることを伏せたり借金の額で嘘をついたりしてはいけません。
住宅ローンは、個人の信用力に応じたお金を貸してもらえるサービスです。
申し込みの段階で申請内容に嘘があると、金融機関側がローンの利用者を信頼する根拠がなくなるため、ローン審査で落とされてしまいます。
融資額が大きいこともあり、住宅ローン審査では仮審査と本審査の2回金融機関によるチェックが入るので、年収や借金の額など調べればすぐに分かることで嘘をつくのはやめましょう。

住宅ローン審査がきっかけで家族に借金がバレることはある?

家族に借金のことを黙っている場合、気になるのがローンの審査がきっかけで借金していることがバレてしまうのではないかという不安です。
この点に関しては、住宅ローン審査に申し込んだことがきっかけで、借金していることが家族にバレることはありません。
理由は簡単で、金融機関から届くローン審査の結果は、「落ちた」か「通った」という結果の通知だけだからです。
金融機関は住宅ローン審査の基準や項目を、原則的に非公開にしています。
「借金があるため審査に落としました」「ローンの希望額に対して年収が低いので審査には通りません」「借金があるもののその他の要件に問題がないので融資します」など、審査の内容について触れてくることはないので安心しておきましょう。

また、家や職場に「借金はありますか」と連絡をしてくることもありません。
借金の有無は、ローン利用者の関係者に聞いて回るより、信用情報機関へ問い合わせた方が早くて確実だからです。

借金がある人の4つの住宅ローン審査対策

●借金を整理する

現在借金を抱えており、少しでも住宅ローン審査に通りやすくしたいと考えている場合、まずは借金の整理を進めましょう。
抱えている借金の額が大きければ大きいほど、受けられる融資の上限額は減りますし、審査にも通りづらくなります。
理想をいえば、住宅ローン以外の借金がない状態を作るのが一番です。
繰り上げ返済をしたり借金を借り換えたりして、借金の額や月々の返済額を減らしましょう。
また、クレジットカードのキャッシング枠は、お金を借りていなくても借入可能額にカウントされるので注意が必要です。
クレジットカードのキャッシング枠を解除したり、使わないクレジットカードを解約したりすることも重要になってきます。

●頭金を用意したり予算を下げたりして返済負担率を下げる

お金を貯めたり親族から援助してもらったりして、頭金を用意するのも効果的です。
十分な頭金を用意できない場合は、思い切って新居の購入予算を下げましょう。
頭金を用意したり、ローンの融資額を減らしたりして返済負担率を下げると、その分、審査に通りやすくなります。
ローン審査に通っても、その後の返済で家計が苦しくなってしまっては意味がありません。
家を買った後のことも考えて、返済負担率を抑えましょう。

●できるだけ長期のローンを組む

20年ローンよりも30年ローン、30年よりも35年ローンを希望する方が、ローン審査に通りやすくなります。
借りる額が同じでも、返済期間が長くなれば1年あたりの返済額は小さくなるからです。
結果として、返済負担率も下げられます。
ただし、返済期間を長くするということは、金利を支払う期間も長くなるということです。
安易に返済期間を伸ばすと、総返済額が増えてしまうことも覚えておきましょう。

●不動産の購入を一旦待って信用を高める

借金を整理したいが金銭的な余裕がないといった場合は、一旦不動産の購入を待つという手もあります。
借金を返済しながら頭金を貯めることで、住宅ローンの審査に通りやすくなるのでおすすめです。
住宅ローンに限らず、クレジットカードの新規作成や借金の審査に落ちると、審査に落ちたという記録が信用情報機関に残ります。
短期間に何度も審査落ちすると、「何か問題があって審査に通らないのでは」という印象が強まり、ますます審査に通りづらくなってしまうので、審査に通る可能性が低い状態での申し込みは避けましょう。

信用情報に「異動」の記載がある場合はどう対応する?

借金やクレジットカードの引き落としを滞納したり、滞納によって保証会社が代理弁済したり、自己破産等の債務整理をしたりすると、信用情報機関に「異動」という記録が残ります。
信用情報に異動がある場合は、住宅ローン審査に通りません。

ただ、信用情報自体は5年から10年で更新されます。
それ以前の記録は照会できなくなるので、異動がある場合は最低5年以上待ってから住宅ローンの申し込みをしましょう。

「税金」の滞納があっても住宅ローンは組めるの?

借金の返済以上に問題なのが、税金の滞納です。税金を滞納している場合、住宅ローンの審査を受けても100%落とされます。
税金の滞納と住宅ローンの滞納が起きると、税金の回収が優先されてしまうからです。

幸い、滞納している税金は、役所に相談すれば無理のない範囲で分割払いできます。
税金の滞納を続けても差し押さえが待っているだけなので、先に税金の滞納分を支払ってから住宅ローンの審査に進みましょう。

まとめ

借金を抱えていても、返済負担率が一定以下で、借金や税金の滞納がなければ住宅ローン審査に通る可能性はあります。

ただし、借金のない人に比べるとどうしても審査が厳しくなってしまうので、借金を整理したり、長期のローンを組んだりして審査に通りやすい状態を作ることが大切です。
借金があるからといって、住宅ローンを諦める必要はありません。
できる対処を行い、信用を高めてローンで家を買いましょう。

 

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