column 722. 買う&売る

withコロナで一戸建ての人気が上昇!? 戸建てが人気な理由とは

2020.11.04

withコロナで一戸建ての人気が上昇!? 戸建てが人気な理由とは

新型コロナウイルスの登場によって、一戸建ての人気が高まっています。

ただし、いくら一戸建ての人気が高まっているとはいっても、家は一生物の買い物です。
賃貸と違って、ローンの返済を滞納すると家を差し押さえられてしまうというリスクがある以上、「いま人気があるから」という理由で住宅の購入を決めるわけにはいきません。

そこで今回は、withコロナの時代になぜ一戸建ての人気が上昇しているのかを解説していきます。

withコロナで住み替えや引っ越しを考える人が増加している

withコロナの影響で、これまで住みやすく便利だとされていた大都市圏から、地方や郊外へ住み替え・引っ越しを考える人の数が増えました。
「内見にも気軽に行けないのに、本当に引っ越す人が増えているの?」と疑問を感じるかもしれませんが、総務省の統計局によると、「東京から別の道府県へ移り住む人の数」は増加中。※1
さらに、東京都から転出している人たちの年齢に注目してみると、転出者の割合が多いのは0~4歳の子どもと、30~40代の親世代となっています。
このデータから推察できるのは、「withコロナで、大都市圏から住み替えや引っ越しをする家族が増えている」ことです。

ただ、上記のデータだけだと、「東京・さいたま・千葉等の都市圏から引っ越す人が増えている」ことしかわかりません。
首都圏から引っ越した人が賃貸物件に移り住んでいる可能性もあるでしょう。

そこで、2020年8月に首都圏で行われた不動産売買の取引データをまとめると、以下のようになります。※2

  • マンション・戸建て共に新築も中古物件も新しく市場に出る物件数は減っている
  • 中古マンションの成約件数は前年比で18.2%増
  • 中古戸建ての成約件数は前年比21.8%増
  • 新築マンションが初月に売れた割合は68.5%(70%以上で好景気なのでやや低迷)
  • 新築一戸建ての成約件数は3ヵ月連続で前年の数字より高く、8月時点では前年比35.8%増

この結果からわかるのは、新築・中古ともに「持ち家需要」が高まっているということです。
そして、マンションと戸建てを比べた場合、新築でも中古でも戸建ての人気が上回っています。

※1:総務省統計局:転出超過が続く東京都及び東京圏の状況-住民基本台帳人口移動報告2020年8月の結果から
https://www.stat.go.jp/info/today/164.html

※2:全宅連:不動産市場動向データ集(2020年9月)
https://www.zentaku.or.jp/cms/wp-content/uploads/2020/10/202009.pdf

withコロナで戸建てが人気になった理由

では、どうしてマンションよりも戸建ての方が人気なのでしょうか。

withコロナで戸建てが人気になった理由は、家で過ごす時間が増え、テレワークの普及で会社の近くに住む必要もなくなったことです。
マンションなど、部屋数の限られた住まいで生活している場合、家にいるとほぼ常に家族の誰かと接することになります。
どれだけ仲の良い家族でも、四六時中顔を合わせていれば、相手の嫌な部分が見えてしまうものですし、一人になる時間もなかなか取れません。

しかし、広い戸建てなら、お互いが楽な距離感を保ちやすくなりますし、仕事部屋も確保できます。
また、新型コロナウイルスの影響で不動産の売買数が減った結果、金利が下がって住宅ローンを組みやすくなっているという景気の影響も大きいです。

withコロナに合わせて戸建てを購入するメリット

●マンションよりも広く部屋数も多いので暮らしやすい

戸建てを選ぶメリットは、何といっても広いこと。
戸建てとマンションを比べた場合、戸建てのほうが部屋数も多く、床面積も広いです。
また、十分な部屋数があるため、家族で使うリビングや寝室以外に、仕事用の書斎等も用意できます。
家族に気兼ねなくビデオ会議もできますし、一部屋あれば仕事用のデスクや椅子もそろえられるので、仕事に集中するなら部屋数の多い戸建てがおすすめです。

●近隣住民と距離を取って生活できる

withコロナでは、ソーシャルディスタンスを保つことが重要になっています。
その点、戸建てはエントランス・廊下・エレベーターといった共用部が存在しないので、第三者との接触が少ないです。

また、物理的に隣家と離れており、上下に人も住んでいないため、お子さんが走り回ったり多少、大きな声をあげたりしても周囲に迷惑がかかりません。

●高速なネット回線を引ける

集合住宅は、大本の回線を各戸に分けて供給しているケースが多いので、別の部屋で大容量のデータ通信をしていると自宅のネット速度が落ちてしまう場合があります。
マンションで個別回線を引くためにはオーナーや管理組合の許可が必要ですが、一戸建てならいつでも自宅専用の高速ネット回線を契約可能です。
少しでも仕事のストレスを減らしたい人、または仕事柄大容量のデータ通信を頻繫に行う人は、思い切って戸建てを購入した方が満足できるでしょう。

●自然豊かな郊外や地元に住める

withコロナでテレワークが普及したり外出自粛で外出そのものが減ったりすると、自分たちにとってより住みやすい環境を選べるようになります。
立地の良さが何よりも重視されるマンションと違って、戸建ては郊外にあるケースが多いです。
郊外の物件は自然に近く、駅周辺に比べて地価も安いので、広い家を手頃な価格で購入できるというメリットもあります。

ただし、不動産の販売件数が減る一方で、マンションや一戸建ての販売価格は、横ばいまたはやや上昇気味です。
新しく売りに出される戸建てが減っている以上、新築よりも価格が安く条件の良い中古物件は、いずれ売り切れてしまいます。
住み替えを検討しているなら、早目に新居を探し始めた方が良いでしょう。

withコロナで戸建てを購入するデメリット

●出社が必須になったら通勤時間が増える可能性がある

郊外の戸建てを購入した後、新型コロナウイルスのワクチンが完成して世界規模で予防できるようになると、再び通勤や通学が必要になる可能性があります。
また、戸建てはマンションに比べて駅から離れている物件が多いため、住み替えによって買い物や移動が不便になるというデメリットも無視できません。

●住宅設備のメンテナンスが必須

一戸建ては、住まいのメンテナンスや補修がすべて自己責任です。
メンテナンスを怠ると家の老朽化が進みますし、将来売りたいと思ったときに良い条件で売れません。
おおよそ築15年周期で大きなメンテナンスが必要になるため、戸建てを買ったら修繕費の積み立てが必要になってしまいます。

●住宅ローンの返済が大変

賃貸から戸建てへの住み替えは、ローンを組むため返済が大変です。
景気の先行きがわからない現代で、数十年間毎月数万円を返済し続けるローンを組むこと自体、一種のリスクといっても良いでしょう。

ただ、住宅ローンの契約者に万が一のことがあると保険金が下りるので、家族に家を残せますし、返済がきつくなったら借り換えや持ち家の売却も可能です。
数十年単位で考えれば、賃貸に住み続けるほうが住居費は高くなってしまいます。
同じ予算でより快適な自宅生活を送りたいと考えているなら、持ち家を購入した方が良いでしょう。

まとめ

withコロナの影響を受けて、より快適かつ安全に過ごせる戸建ての人気が上昇中です。
ただし、市場に新しく出てくる戸建ての数は、新築も中古も減っています。
新型コロナウイルスが猛威をふるう中でも一戸建てを購入するメリットとデメリットを知って、自分たちがいま戸建てを買うべきかどうかを判断できるようになりましょう。

買い時を迷っていると条件の良い物件が次々と売れてしまうので、現在の住まいに不満を感じているなら、戸建ての購入を検討してみてはかがでしょうか。
住宅購入やローンについて分からないことがあれば、不動産のプロである当店にぜひ一度ご相談ください。

 

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