column 687. 買う&売る

仙台の元エースもハマった!投資用ローンの注意点

2020.01.08

仙台の元エースもハマった!投資用ローンの注意点

仙台に本拠地を構えるプロ野球チームと言えば、東北楽天ゴールデンイーグルスですよね。
その東北楽天イーグルスで球団創設間もない頃、エースとして活躍していた投手が一場靖弘選手でした。
現役引退後、一場選手はプロ野球選手や指導者としてではなく、一般の会社で営業マンとして働いていたそうです。
その一場選手が自己破産をしたという報道が先日、行われました。
高収入であるはずのプロ野球選手が、なぜ、不動産の購入で自己破産に陥ったのでしょうか。
投資用ローンの注意点についてお伝えします。

多くの金融機関で断られた場合、融資する金融機関は金利が高い

一場選手の話によれば、東北楽天ゴールデンイーグルスに所属した頃に仙台にマンションを買ったそうです。
プロ野球には年収数千万円、数億円のプレーヤーがたくさんいますが、活躍の度合いによって年棒は大きく変動します。
そのため、一場選手は多くの金融機関から投資用ローンの融資を断られ、借りることができたのはスルガ銀行だけだったそうです。
スルガ銀行と言えば、「かぼちゃの馬車」というシェアハウスの個人向け融資で大きな問題を起こし、経営陣が一斉に退任した金融機関です。
普通は融資が受けられないほどに条件が悪い人に高金利で融資したのがスルガ銀行でした。 一場選手もスルガ銀行しか選択肢がなかったため、高金利で投資用ローンを借りていたそうです。
多くの金融機関は返済リスクを考えて、定職のない人には融資しません。野球選手や芸能人でローンを組んで不動産を購入したい人は、金利が高い金融機関やノンバンクで融資を受けざるを得ないのです。
その結果、引退後に収入が減ったために返済が難しくなり、自己破産しか手立てが残されていなかったのです。

自己資金と長期返済で、毎月の返済額を下げる

では、高金利の投資用ローンで滞納しないようにするには、どのようにすれば良いのでしょうか。
まず、条件の悪い人間でも融資するローンは、融資の期間が短い上に金利が高めです。
そのため、毎月の返済額は多くなります。一場選手は30万円以上も毎月返済していたにもかかわらず、元本が全く減らなかったそうです。
このような最悪の事態を防ぐには、まずは一定額の自己資金を用意して借入額そのものを減らします。その上で返済期間を長期に設定する金融機関を選びましょう。
多少は返済期間が長くなっても、毎月の返済額が少なければ、ローンが破綻する可能性は低くなります。
 

現在の収入を過信せず、無理のない範囲でローンを組む。場合によっては借り換えも

多額の収入があっても、収入が続く保証のない人は無理のない返済計画を立てる必要があります。この考え方は、特に重要です。
プロ野球選手は30代で引退する人がほとんどですし、投資家も毎年の収入が安定するものでありません。
まずは無理のない範囲でローンを組みましょう。
一定額の返済が済めば、返済実績が認められて投資用ローンの借り換えができることもあります。
確実に返済できる金額を設定し、融資の条件を改善できる方法を常に探し続ければ、自己破産に陥らずに済むはずです。

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