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不動産売却査定の基礎知識!適正な相場価格を知るためのポイントとは

2024.11.15

不動産売却査定の基礎知識!適正な相場価格を知るためのポイントとは

不動産を売却する場合、売り主が最初に行うのは、不動産業者の査定を受けることです。

ただし、不動産の査定価格は、業者によって違います。
また、売り主による情報提供の仕方によっても査定の精度が変わるため、不動産を売る時は、適切な査定の受け方を知り、相場を調べられると良いでしょう。

今回は、不動産売却査定の基本と、査定を受ける時のポイントをお伝えします。

不動産売却査定の基礎知識

●査定の目的と重要性

不動産売却において、査定を受ける目的は、不動産がいくらで売れるのかを調べるためです。
不動産は、似たような間取りでも立地や築年数、状態によって価格が変わります。
査定を受けずに売り出し価格を決めるのは難しいので、査定結果を基準にして、適切な売り出し価格を決めるのです。

ただし、不動産業者によって査定の基準が異なるため、査定結果にも差が出ます。
査定結果が相場より高すぎても、安すぎても、不動産を適切な価格で売り出せないため、不動産売却では適正な査定を受けることが重要なのです。

●査定価格と売却価格は違う

不動産の査定価格と、実際の売却価格は違います。
なぜなら、査定結果はあくまでも売却予想額だからです。
不動産の売却価格は、ライバル物件の有無や売却のタイミング、景気の変動といったさまざまな要因で変動します。
査定額が高ければ高く売れるわけではないので、不動産売却では、査定額の高さで契約する業者を決めるのは避けましょう。

●査定額はどうやって決まるのか

不動産の査定額は、

・立地
・面積・間取り
・築年数
・耐震性等住宅性能の高さ
・状態
・地域の不動産需要

などによって決まります。

ただ、売り主が物件の詳細な情報を渡していなかったり、不動産業者が地域の不動産事情に詳しくなかったりすると、適正な査定はできません。
だからこそ、売り主は不動産査定の受け方を知っておく必要があるのです。

主な査定の種類と特徴

●机上査定

机上査定は、現地調査なし、不動産業者の手元にある市場のデータや、申込時に入力する物件情報(立地・築年数など)だけで査定を行う簡易的な査定方法。
実際に物件を見て査定をするわけではないため、精度はやや甘くなりますが、その分、短時間で結果がわかるため、気軽に依頼できるというメリットがあります。
不動産業者のホームページや、複数の業者にまとめて机上査定を依頼できる一括査定サービス等もあるため、不動産を売るときは最初に机上査定を利用しましょう。

●訪問査定

訪問査定は、不動産業者に物件や土地を見てもらって、より細かい査定をしてもらう方法です。
不動産の状態や周辺環境までチェックされるため、机上査定よりも実際の売却価格に近い査定結果を提示してもらえます。

ただし、査定結果が出るまで1週間から10日ほどかかるため、訪問査定のみで不動産業者探しをすると、時間が足りません。
机上査定を受け、さらに詳しく話を聞きたい業者に訪問査定を頼むのが、理想的な流れです。

●AI査定

膨大な不動産データを学習させたAIに、査定をしてもらう方法も出てきています。
AI査定の強みは、机上査定よりもさらに短時間で査定結果がわかることです。

しかし、AIの学習データにない個別の不動産事情等は反映されず、AIがどうしてその査定結果を導き出したのかもわからないため、査定結果の精度には不安が残ります。
査定を頼みたいが、対面でやり取りしたくないなど、とりあえず査定を受けてみたい時に利用すると良いでしょう。

適正な査定を受けるためのポイント

●複数の不動産業者に査定を頼む

適切な相場を知りたい、適正な査定を受けて売却の失敗を避けたい場合、最も効果的なのは複数の不動産業者に査定を頼むことです。
極端な査定をする業者がいたとしても、査定結果が手元に複数あれば、「明らかにこの業者の査定がおかしいから、根拠を聞いてみよう」といった対応ができます。
また、不動産業者の対応も比較できるため、対応や態度の良い業者を選べるのもポイントです。

●物件について詳細な情報を提供する

査定を申し込む際、売り主が物件の欠陥や問題を隠したり、過去に行った修繕歴やメンテナンスの詳細を忘れていたりすると、不動産業者であっても精度の高い査定ができません。
特に、物件に関する問題点を隠して売却すると、後々買い主とトラブルになってしまうため、設備のトラブルや家の欠陥、雨漏りの修繕歴などは、査定の時点で業者に伝えましょう。

また、検査済証や耐震性能の証明書、購入当時のパンフレットに売買契約書など、住宅の性能や間取りなどが詳しくわかる書類があると、より精密な査定が可能です。

まとめ

不動産売却では、査定の精度が甘いと相場から外れた売り出し価格を設定することになり、不動産が売れ残ったり売れても損をしたりしてしまいます。
そのため、不動産を売る際は、適切な査定を受け、適正な相場に基づいた売却価格で売り出すことが重要です。

複数の業者に査定を頼み、詳細な不動産情報を提供して、より精度の高い査定結果を手に入れましょう。

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