
初めての不動産売却でも迷わない!売却価格の決め方と注意点
2024.06.10
不動産を初めて売却する方を悩ませるのが、「この物件っていくらで売れるの?」「いくらで売り出せば良いの?」という疑問でしょう。
不動産には定価がなく、主に相場で取引されるため、相場を無視して売却価格を決めると、スムーズに売却できません。
ただ、売却価格の決め方や相場の調べ方を知っていれば、初心者でも適正な価格設定が可能です。
本記事では、不動産売却価格の決め方や、不動産価格を左右する要素、価格を決める際の注意点をお伝えします。
不動産売却価格の決め方
●不動産業者の査定を受ける
不動産の売却価格を決めるための第一歩は、不動産業者の査定を受けることです。
査定を受けると、プロが調べた不動産の売却予想額がわかります。
ただ、査定額は不動産業者によって違うため、1社の結果だけを信じるのはおすすめできません。
査定自体は無料なので、複数の不動産業者に査定を頼み、明らかに高すぎる・安すぎる・対応の良くない業者を除いた上で、契約する業者を決めましょう。
●不動産市場の相場や需要を調べる
プロの査定を受けつつ、売り主が自分で不動産市場の相場や需要を調べましょう。
売りたい物件が、現在市場だとどれくらいの金額で売買されているのかを売り主が知らないと、適当な査定を行う業者にだまされてしまう可能性があるからです。
物件情報を多数扱う不動産のポータルサイトや、不動産広告をチェックして、立地・築年数・間取りなどが似通った物件が、いくらで売買されているのか把握しましょう。
●不動産業者に相談して売却価格を決める
プロの査定結果と、個人的に調べた相場情報が揃ったら、不動産業者と契約し、売却価格を決めていきます。
実績や経験豊富な不動産業者は、市場のトレンドや地域の不動産需要を理解している売却のパートナーです。
プロの知識や経験を借り、「この物件はこういうふうに売り込みましょう」「価格がこれくらいで売れると思います」といったアドバイスを貰って、適正価格に調整しましょう。
売却価格を左右する要素
●不動産の立地と周辺環境
不動産の価値を大きく左右するのが、物件の立地と周辺環境です。
基本的に、交通の便が良い場所や、商業施設の近く、学校・公園などが近隣にある物件は、暮らしやすいので価格も高くなります。
また、特にファミリー層向けの物件を売却する場合、治安の良さや学区、習いごとのしやすさも重要なポイントです。
不動産の売り込みや内覧で、積極的に立地や周辺環境の良さをアピールしましょう。
●建物の状態・住宅設備のグレードや充実度
建物の状態や住宅設備のグレードも、売却価格に影響します。
原則として、不動産は新築のときが最も高価で、年月の経過と共に資産価値が下がっていくため、築浅物件は高額売却しやすいです。
また、中古物件でも、丁寧にメンテナンスされており、目立った問題点がない不動産は、メンテナンスが行き届いていない住宅よりも良い条件で売却できます。
省エネ設備、マンションの共用宅配ロッカーなど、高性能で便利な住宅設備も評価の対象です。
●中古不動産市場の動向
中古不動産市場の動向も、不動産価格に影響します。
住宅ローンの金利が上がるというニュースが流れれば、低金利のうちに家を買おうという駆け込み需要が生まれますし、エリア全体で地価が高騰していれば、買った時よりも高い金額での売却も可能です。
ライバル物件があるのか、地域で現在どういった物件が売れているのかなど、地域ごとのトレンドや需要をチェックして、価格を調整する必要があります。
売却価格を決める際の注意点
●リフォームや修繕は最低限にする
不動産売却では、リフォームに100万円かければ売却価格を100万円上げられるというわけではありません。
多くの場合、リフォームや修繕工事にお金をかけ過ぎると、家を売っても損するだけなので、リフォームや修繕は必要最低限に抑えることが大切です。
基本的には掃除と明らかな破損箇所の修繕を行い、内装や外観を大きく変えるようなリフォームは避けましょう。
●「最低限これ以上の価格で売れないと困る」ラインを見極める
住宅ローン返済中の家を売る場合、売却時にローンを完済する必要があります。
売却価格が低いと、ローンを返済できず売却手続きが中断してしまうため、不動産を売るときは、最低限自分にとって必要な金額を調べておきましょう。
いくら以上で売れば良いのかがわかっていれば、買い主との交渉でどこまで値引きするかなども考えられるようになります。
まとめ
初めての不動産売却を成功させるためには、適正な売却価格を設定することが重要です。
売却価格は、不動産業者の査定を受け、個人的にも相場を調べた上で、信頼できる不動産業者と相談して決めましょう。
また、リフォーム・修繕にお金を注ぎ込んだり、最低限必要な売却価格を把握していなかったりすると、無事に物件を売却できても手元にお金が残りません。
不動産を売った後のことも考えて、売却手続きを進めましょう。