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見落とすと自分が損をする!不動産売却トラブルの事例と対策

2024.05.16

見落とすと自分が損をする!不動産売却トラブルの事例と対策

不動産売却は、大きなお金を動かす取引なので、トラブルになりやすいです。

ただし、不動産売却のトラブルに関しては、良くあるトラブルの種類と原因を知っていれば回避できるものも少なくありません。

本記事では、不動産売却のトラブル事例や対処法、余計なトラブルを未然に防ぐために知っておくと役立つポイントをご紹介します。

良くある不動産売却のトラブル事例とその対策

●不動産業者に支払うお金に関するトラブル

不動産売却トラブルの代表的な例が、不動産業者とのお金のやり取りです。
通常、不動産売却を不動産業者に仲介してもらった場合、「売買契約の締結時」と「不動産の引き渡し日」の2回に分けて仲介手数料を支払います。
仲介手数料の請求額は、法律で「不動産の売却価格×3%+6万円」が上限と決まっているため、特別に実費のかかる広告などを依頼しない限り、仲介手数料以外のお金を業者に支払う必要はありません。

しかし、世の中には、売り主側の無知に付け込み、本来なら支払わなくて良いお金を請求してきたり、法律の上限以上の仲介手数料を求めてきたりする業者が存在します。
仲介手数料に関する知識があれば、こういった悪徳業者の手口に騙されることはありません。
不動産を売るときは、最低でも仲介手数料以外のお金は原則不要なこと、仲介手数料に上限額があることを覚えておきましょう。

●重要事項の不告知

不動産のように高額な資産を売買する場合、売り主は買い主に対して物件の状態や問題点を詳しく伝えるよう義務付けられています。
物件の瑕疵(欠点)を十分に伝えていなかったり、事前に伝えた情報と不動産の現状に違いがあったりすると、一度売買契約が成立していても、契約の撤回や損害賠償請求の対象になってしまうため、注意が必要です。
不動産を売る時点だと、売り主が知らない物件の瑕疵も、買い主に伝えないと重要事項の不告知になるので、不動産を売るときは住宅の調査である「ホームインスペクション」を行い、瑕疵を見落とさないようにしましょう。

●手付金の扱いなど契約の解除に関するトラブル

不動産売却では、安易なキャンセルを防ぐため、売り主が買い主から手付金を預かり、買い主事情で解約するときは手付金を没収、売り主事情で解約するときは手付金を倍返しするという特約を交わすのが一般的です。

ただし、全ての買い主が、手付金の没収に納得してくれるわけではありません。
契約書を読み込んでいなかったり、駄々をこねて何とかしようとしたりする相手もいるため、契約の解除に関するトラブルを防げるように、売買契約書を作るときは解約条項を細かく決めておきましょう。

●土地の境界線に関するトラブル

隣地との境界線も、トラブルになりやすい問題です。
登記上の境界線と実際の境界線が合っていなかったり、隣地との境目がわかりづらかったりすると、隣地の所有者と揉める可能性は一気に高まります。
土地の境界線がわからない、境界をまたいで塀が存在するなどの問題がわかっている場合、土地家屋調査士に依頼して境界線を確定させてから売却すると安心です。

●残置物に関するトラブル

残置物とは、売却する家に残していく設備や家具・家電のこと。
残置物の扱いは、売り主と買い主が話し合って決めます。
何を残し、何を残さないのか、状態はどうなのかを買い主と共有しておかないと、「エアコンが壊れている」「鍵の本数が足りない」といったトラブルになってしまうため、注意が必要です。
物件を引き渡すときは、水掛け論にならないよう、残置物についてまとめた付帯設備表を作り、残していく家具や家電の動作確認を行っておきましょう。

不動産売却トラブルを回避するためのポイント

●媒介契約書・売買契約書・管理規約を隅々まで確認する

不動産売却トラブルの最も効果的な予防法は、不動産業者や買い主と交わす各種書類、媒介契約書・売買契約書・管理規約などを隅々まで確認することです。
わからない点を不動産業者に質問し、必要な特約がない場合は追加してもらうよう徹底すれば、予期せぬトラブルを減らせます。
また、トラブルになってしまった場合も、対応を契約書に書いていれば、それ以上の揉めごとになりません。

●信頼できる不動産業者と契約する

トラブル予防に関しては、信頼できる不動産業者と契約することも重要です。
仲介をお願いする不動産業者が優秀だと、情報の見落としや買い主とのすれ違いが減るため、トラブルの発生リスクを減らせます。
また、トラブルが発生したときに、売り主側の担当者が相手を逆上させてしまう可能性も低いです。
不動産業者を選ぶとき、積極的に質問をして、人当たりの良さや説明・対応の丁寧さをチェックすると良いでしょう。

まとめ

不動産売却は、取引金額が大きい分、小さなきっかけが大きなトラブルにつながるケースが多いです。

しかし、不動産売却トラブルの原因は、ある程度、限られます。
原因さえわかっていれば、大抵のトラブルは回避可能です。
不動産売却の基礎知識を抑え、契約書を隅々までチェックし、信頼できる不動産業者と契約して、リスク回避に全力を尽くしましょう。

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