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不動産を少しでも高く売りたいときの注意点とできること

2023.12.15

不動産を少しでも高く売りたいときの注意点とできること

不動産を売却するとき、売り主ができるだけ高く売りたいと考えるのはごく自然なことです。

しかし、不動産には相場があるため、単に売り出し価格を上げたところで、物件は売れません。
不動産売却を成功させるためには、適切な価格設定を行い、住まいの魅力を高めることが重要です。

そこで今回は、不動産の売却価格を決める際の注意点と、売却価格を底上げするためにできることをご紹介します。

特別な事情がない限り不動産は相場で売れる

不動産の売却価格は、地域の不動産市場の相場によって決まるのが一般的です。
ごくまれに、高額売却できたという話を聞くことがあるかもしれませんが、あくまでも相場から外れた高値での売却は特殊事例。

たとえば、「土地開発を考えており、隣地や周辺の土地もまとめて買い上げたい」「隣地に子ども夫婦を住まわせたい」「相続税対策なので多少高くても良い」など、買い主側に特別な事情があるケースに限られます。

基本的に、相場を無視した価格設定をしても不動産は売れません。
不動産売却を成功させるためには、相場を把握し、その上で高く売るための工夫をする必要があるのです。

不動産を高く売りたいなら売り出し価格を慎重に決めよう

●売り出し価格が相場より高いと不動産は売れない

不動産は、売り出し価格が相場より高いと、売却の難易度が跳ね上がります。
家や土地を買う方の多くは、不動産業者に相談するだけでなく、インターネットなどを通じて自分でも物件情報を調べており、「この地域ならこれくらいの価格で不動産を購入できる」ことを何となくわかっているからです。
安易に相場より10%、20%高い金額で不動産を売り出すと、「相場である◯万円以下」という条件で検索されたときに物件情報がヒットしなくなり、内覧の申し込みや問い合わせが入りづらくなります。
物件が売れ残れると、いずれ売るための値下げが必要になってしまうので、不動産の価格設定は慎重に進めましょう。

●売り出し価格が相場より低いと自分が損をする

不動産を少しでも高く売りたいなら、売り出し価格が相場より低くならないようにすることも大切です。
基本的に、一度決めた不動産の売却価格は、値下げすることはあっても、値上げできません。
相場より安く出し、問い合わせ数が増えた結果、「こんなに人気があるならもっと値上げしよう」と価格を上げる方もいますが、相場より安い物件に問い合わせが入るのは、あくまでも安いから。

値上げをした時点で、交渉を打ち切られる可能性が高いです。
明らかに相場より低い値付けをした結果、「一見良い不動産だが、こんなに安いなら何か問題があるのでは」と買い主に疑われ、売れ残ってしまうケースもあります。
どうしても短期間で買い主を見つけたいといった事情がない限り、売却価格を安くしてしまわないように気を付けましょう。

●「少し高め」の売却価格を狙うのがおすすめ

不動産の売却価格は、相場より高くても安くてもメリットが少ない、ではどうすれば良いのかというと、相場より5%程度、高く売り出すのがおすすめです。
相場2,000万円の不動産を2,100万円で売り出した場合、予算2,000万円で家を探している買い主は、「100万円なら何とかなる」と考えてくれる可能性があります。
また、少し高めの売却価格にしておけば、交渉の一環として多少値下げをしても損をしません。

少しでも家を高く売りたいときにできること

●掃除と不用品の片付け

単純に考えて、相場より5%程度家を高く売りたいなら、同じ地域の競合物件よりも第一印象を良くする必要があります。
ほかの不動産と同程度の印象なら、ほかの不動産が選ばれてしまうからです。
そこで重要になってくるのが、掃除と不用品の片付けを行うこと。
壁・床・天井・水回りなど、家中の掃除を徹底的に行い、不用品を処分すれば内覧時の印象が良くなります。
また、庭の雑草を処理したり、マンションならエントランスから玄関までの共用部分を掃除したりするのもおすすめです。

●部屋の飾り付け

不動産の内覧では、空室を案内するのが一般的ですが、季節の花や小物、家具等を設置して居心地の良い空間を作り、買い主の印象を良くするという手もあります。
ホームステージングと呼ばれる、売却物件のインテリアコーディネートを頼んで家具などをレンタルすれば、自分で家具や小物を用意する必要もありません。
照明の色を変えるだけでも空間の印象は大きく変わります。
予算の範囲内で、室内の印象を良くしましょう。

まとめ

不動産は、地域の相場から高すぎても安すぎても売りづらくなります。
だからこそ、不動産の売却価格を決めるときは、相場を調べた上で、相場より5%ほど高く売り出すのがおすすめです。
少し高く売り出す程度なら、買い主の検討候補から外れませんし、値下げ要求に付き合っても損をする心配がありません。

ただし、不動産を相場より少し高く売るためには、買い主に気に入ってもらえる印象作りが必要不可欠です。
徹底的な掃除や室内の飾り付けを行って、第一印象で買い主の心を掴みましょう。

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