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手放す家にシロアリ被害があったら要注意!売却方法と売却時の注意点

2023.11.07

手放す家にシロアリ被害があったら要注意!売却方法と売却時の注意点

もし、手放すことを考えている不動産にシロアリの被害を見つけたら、細心の注意を払って売却手続きを進める必要があります。

なぜなら、シロアリは木材を食べてボロボロの状態にしてしまうため、そのままの状態では売るのが困難だからです。

シロアリ被害があるかどうかで住宅の売却価格が大きく変わってしまいます。
ここでは、シロアリ被害の調べ方や、シロアリ被害のある家の売却方法などをお伝えします。

シロアリ被害のある家は売るのが非常に難しい

シロアリ被害のある家は、基本的に売るのが非常に難しいです。
湿度の高い場所ならどこにでも現れるシロアリは、住宅の基礎である柱や梁などを食い荒らしてしまいます。

一度、シロアリに食われた部分は、見た目も強度も元の状態には戻りません。
被害が大きいと、住宅として最低限必要な安全性も損なわれてしまうため、シロアリ被害のある家は買い主から敬遠されやすいのです。

だからこそ、家を売るときは、シロアリ被害がないか調べた上で、売却プランを考える必要があります。

シロアリ被害を見落としてない?シロアリ被害の調べ方

●羽アリやシロアリがいないか確認する

シロアリ被害に遭っているかどうかわからない時、一つの指標になるのが「羽アリ」や「シロアリ」を家の中で見かけるかどうかです。
シロアリは、巣が手狭になったり巣に危険が及んだりすると、羽アリになり、まとめて移動するという特徴を持っています。
羽アリ=シロアリというわけではないのですが、家の中で大量の羽アリやシロアリを見つけたら、現在進行系でシロアリ被害にあっている可能性が高いです。

●床・壁・柱が柔らかい・叩くと空洞音がする

シロアリによって食べられた木材は、中身がスカスカになって触感も柔らかくなります。
床や壁、柱などを触れたり叩いたりしたとき、「柔らかい」「空洞音がする」場合は、シロアリに食い荒らされている可能性が高いです。

住宅内の各部屋や、玄関などに使われている木材をチェックして、シロアリの痕跡がないか確認すると良いでしょう。
また、エクステリアやウッドデッキなど、住宅の外にある木材が被害にあっているケースもあります。
地面に近い場所を中心に、細かく木材の状態をチェックすることが大切です。

シロアリ被害にあった住宅の売却方法

●訳あり物件としてそのまま売る

耐震性や安全性を損なうほどの被害を受けておらず、シロアリの駆除と防蟻工事も終えており、ここ数年シロアリ被害にあっていない場合、訳あり物件としてそのまま売却できる場合があります。

ただし、一度でもシロアリ被害にあった家は、元の状態から強度が下がっており、住宅部分の資産価値も下がっているため、ある程度の値下げが必須です。

●建物を解体し更地として売る

シロアリの被害によって、住宅が安全に住めない状態になっている場合、更地にしてから売却することをおすすめします。
少なくとも、更地にしてしまえば、強度の落ちた住宅を値下げして売る必要はありません。

ただし、一般的な大きさの戸建て住宅でも、解体工事をするとなると100万円以上のお金がかかります。
売却結果が赤字になってしまうリスクもあるため、建物を解体する場合は、不動産業者に相談し、売却相場等を計算した上で解体したほうがお得かを見極めましょう。

●買取業者に売る

シロアリ被害のある物件は、修繕をしてもなかなか一般の買い手には売れません。
しかし、不動産の買取業者であれば、買い取ってもらえる場合があります。
買取業者を利用すると、売却価格は下がってしまいますが、シロアリ被害のある物件は、持っていても価値が上がることはありません。
買取業者の査定は原則として無料なので、買取業者の査定を受け、条件に満足できなかったり買い取りを拒否されたりした場合に、仲介での売却を検討すると良いでしょう。

シロアリ被害のある家を売るときの注意点

シロアリ被害のある家を売るときの注意点は、できるだけ早く売却手続きを進めること、そしてシロアリ被害について隠さずに不動産業者や買い主へ伝えることです。
シロアリ被害にあった家、または現在シロアリのいる家は、時間経過と共に資産価値や住宅の強度が落ちていくので、売却を後回しにすればするほど損をしやすくなります。

また、不動産売却において、シロアリ被害などの重大な瑕疵は告知義務の対象です。
告知義務を果たさず、シロアリ被害のことを隠して家を売ると、買い主から売買契約の解除や損害賠償請求、修繕費用の支払い等を求められます。
シロアリ被害の情報は、包み隠さず不動産業者と買い主へ伝えましょう。

まとめ

シロアリ被害のある家は、住宅としての安全性が損なわれている可能性が高いため、売るのが非常に難しいです。

ただし、「いずれシロアリもいなくなるだろう」「その内売ろう」と売却を後回しにすればするほど、被害が拡大し売却のしづらさも上がってしまいます。

売却を待つメリットはないので、家を売るときはシロアリ被害について全ての情報を不動産業者と買い主に提供し、最も損しない売却方法を考えましょう。

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