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売却前に対処した方がお得!不動産の価値を下げるトラブルとは

2023.01.16

不動産の価値を下げるトラブル

不動産の売却価格は、その大半が立地と築年数で決まります。 ただ、新築同然のきれいな築20年物件と、床が抜けて雨漏りで家中カビくさい築20年物件なら、前者の方が高く売れるのは間違いありません。不動産売却を成功させるためには、どのようなトラブルがあると不動産の売却価格が下がるのかを知って、物件を売り出す前に対処する必要があるのです。

そこで今回は、不動産の価値を下げる住まいのトラブルをご紹介します。

不動産の価値や売れやすさは不具合の有無で変わってしまう

これから不動産を売却しようと考えている方にぜひ知っておいて欲しいのが、不動産に不具合があると、不動産の売却価格や売れやすさが損なわれてしまうということです。 基本的に、日本では欠点や問題点の少ない中古住宅ほど高く評価されます。 なぜなら、インターネットを使えば、いつでも誰でも簡単に似たような条件の物件を比較できてしまうからです。

高額なお金をかける以上、買い主は物件の欠点に妥協してくれません。 「この問題があるなら別の物件の方が良いな」と思われたら、一般的に見て良い不動産でも売れ残る可能性が高くなるので、不動産を売るときは、いかに予算内で不具合を減らすかを考える必要があります。

不動産の価値を大幅に下げるトラブルを紹介

●雨漏り

雨漏りは、不動産の価値を大きく下げるトラブルの代表例です。 たかが雨漏りだと考える方もいるかもしれませんが、日本の住宅は基礎の部分が木材でできています。 雨漏りによって内部に水分が侵入すると、建材が腐食したりカビが生えたりしてしまうのです。 基本的に、腐食した建材は補修をしても元の強度には戻りません。 雨漏りを長年放置した家は、安全性の面で不安から売れづらくなります。
また、水気の侵入によるカビの繁殖も、不動産売却における大きな障害です。 床下や壁の内側、押し入れの中等でカビが繁殖していると、不快な匂いが出るので内覧時の印象も悪くなります。 空気中に漂うカビが、アレルギーの原因になるケースもあるため、もし住宅に雨漏りしている箇所があったら一早く修理しましょう。 カビに関しては、自分で掃除をしても落とし切るのは難しいので、プロの清掃業者に頼んできれいにしてもらうことをおすすめします。

●水回りの汚れ・破損

資産価値の増減には関係がなくても、「買い主側の気分」には大きな影響を与えるのが、水回りのきれいさです。 キッチン・トイレ・浴室・洗面所は利用頻度が高く、汚れやすい場所なので、内覧の際重点的にチェックされます。
シンクのくもり、風呂場のタイルに生えたカビ、トイレの黄ばみに洗面台の破損など、水回りのトラブルは成約を遠ざける要因です。 不動産を売る際は、徹底的に水回りを磨き上げましょう。
壊れている設備を新しいものに取り替え、自分の手やハウスクリーニング業者の力を利用して水回りをきれいにすれば、不衛生なイメージや使用感からくる売却の失敗を避けられます。

●境界線の不確定

土地の境界線が分かりづらかったり、越境したりされていたりする土地や一戸建ては、中古不動産市場で人気がありません。 なぜなら、隣地との境界線が不確定な土地は、隣人トラブルになりやすいからです。 土地の境界線があいまいだと、隣地の所有者が越境してきたり、逆に越境してしまって文句をいわれたり、境界線にある塀の補修費用をどちらが負担するかで揉めたりする可能性があります。
境界線に関するトラブルは、原則として土地の所有者同士で話し合って解決するので、一度でもこじれると解決するのが大変です。 境界線が確定していない場合は、土地家屋調査士に頼んで正確な測量図を作ってもらったり、関係者立会の元で境界線を確定させたりして、境界線のトラブルを予防しましょう。

●検査済証の紛失

検査済証は、住宅が建築基準法を守っていることを証明するための書類で、売買契約を交わしたり買い主が住宅ローンの審査を受けたりする際に提出を求められます。
検査済証を交付してもらえるのは、家が完成して自治体によるチェックを受けたときの1回だけ。 紛失したら再交付してもらえないので、検査済証を紛失した時点で「建築基準法を守っているか分からない」「購入時に住宅ローンを使えない」物件、つまり売れない不動産になってしまうのです。
ただ、検査済証を紛失しても、「検査済証を交付した」という記録は、市区町村の役所に残っています。 そのため、役所で「台帳記載事項証明書」を発行すれば、検査済証を紛失していても問題なく不動産を売却可能です。

まとめ

雨漏りや水回りの汚れ・破損、境界線の不確定に検査済証の紛失といった不具合を抱えている不動産は、何もせずに売り出すと買い主がなかなか見つからず、売却価格を下げて売ることになります。
ただ、どういったトラブルで不動産の価値が下がるのか知っておけば、事前の対処が可能です。 家や土地の価値を下げるトラブルを解決して、不動産をできるだけ良い条件で売却しましょう。

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