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実家を売りたくない!不動産を維持する方法を紹介

2022.09.09

実家を売りたくない!不動産を維持する方法を紹介

相続や生前贈与で実家を手に入れたものの、普段は別の場所で暮らしていて実家に住む予定がない場合、家と建物を空き家のまま維持する必要があります。

ただ、空き家は放置すると数年で大きく劣化するので、維持するだけでも大変です。
将来、実家に戻ってくる場合も、実家を売ることになったときも、家を健全なまま保っている方が使いやすいのは間違いありません。

そこで今回は、空き家の実家を維持する方法をご紹介していきます。

基本的には実家を売ったほうがお得

今回ご紹介するのは空き家を上手に維持するためのアイデアですが、基本的にすぐに使う予定のない住宅は売却した方がお得です。
なぜなら、家を持っている限り、毎年の固定資産税や管理責任、維持費の負担からは逃れられないから。
それどころか、不動産は経年劣化によって年々価値が下がっていきます。
築年数が古くなれば修繕費やリフォーム費用も高くなりますし、市場に出しても売れ残りやすくなってしまうのです。

しかし、実家を売ってしまえば、物件の管理や維持をする必要はありません。
まとまった額の現金も入ってくるため、生活にも余裕を持てるようになるでしょう。
不動産を維持する場合、決して小さくない負担を抱え込むことを理解しておく必要があります。

実家を売らずに維持する方法

●定期的に実家を訪問して換気・掃除をする

実家を売らずに維持する方法として、最も現実的なのが定期的に換気と掃除をしにいくことです。
人の住まない不動産が短期間で劣化するのは、主に空気の流れや湿気が淀んで建材の劣化が進むため。
月に1回は換気と掃除をしにいって、室内をきれいに保ちましょう。
また、定期的に実家の様子を見に行けば、何か問題が起きていてもすぐに気づいて対処できるというメリットがあります。

●賃貸住宅にして誰かに貸す

実家には住めないが維持したい場合、実家を賃貸物件にして誰かに貸してしまうのも一つの手です。
家賃を取って誰かに住んでもらえば、固定資産税や修繕費を家賃でまかないつつ、住民に住まいの掃除や換気をしてもらえます。
受け取った家賃を貯蓄し、将来のリフォーム費用や立て替え費用に使えば、住み替え費用を節約できるのもポイントです。

●更地にして土地だけを維持する

住宅部分を維持する手間や負担に耐えられない場合、思い切って実家を解体して更地にしてしまい、土地だけを残すという方法もあります。
税法の関係上、家がなくなると土地の固定資産税は大幅に高くなりますが、その分、不動産の管理は楽になるので遠方に住んでいるならおすすめです。
空き地は古い住まいより需要が高いので考えが変わったら売却もしやすいですし、第三者や企業に貸したり、店舗やアパートを建てたりすれば不動産収入も期待できます。

●自分たちで住む

もし、実家に引っ越しても生活に問題がないなら、実家を自宅にしてしまうのが一番確実な住宅の維持方法です。
持ち家なので、困ったことがあれば好きにリフォームしたりDIYで修理したりできます。
生活しているだけでもある程度の換気が行われるため、住まいの寿命も長持ちするでしょう。

ただし、古い住まいは、現代住宅に比べると断熱性や気密性が低いものも多いです。
断熱性が低いと冷暖房の効率も悪くなるので、築年数や物件の状態によっては引っ越す前に実家の補修やリフォームを済ませましょう。

実家を残すか売るかどうやって判断すれば良い?

●高く売れる物件なら売却がおすすめ

駅に近い、暮らしやすい、治安が良く地域自体にブランド価値があるなど、高く売れる物件なら思い切って売却するのがおすすめです。
空き家の価値は、築年数が古くなるにつれて落ちていきます。
値上がりを待っている間に値下がりすることも考えられるので、好条件で売れる物件はできるだけ早く売った方がお得です。

逆に、郊外にあって利便性が良くないなど、高く売るのが難しい物件なら維持するのも良いでしょう。
売却価格の安い不動産は、固定資産税も安いです。
定期的な換気や清掃の手間さえ解決できれば、比較的小さな負担で実家を維持できます。

●将来実家に戻りたいと考えている場合は維持

将来実家または実家を建て替えて暮らしていきたいと考えている場合は、不動産を維持するのがおすすめです。
不動産は一期一会の資産といわれています。
他人の手に渡った後どう扱われるかはわかりません。
実家が建て壊されて別の建物になっていたり、広い土地が分割されて複数の世帯が入居していたりすれば、いくらお金を積んでも元の住まいは買い戻せないのです。

そもそもどんな家なら「古屋」になるの?

実は、築何年から中古住宅を古屋と呼んでも良いのかは明確に決まっているわけではありません。
耐用年数の関係上、木造住宅は築22年で書類上の資産価値が底値になるので、築20年以上の物件が古屋として売買されています。

しかし、古い家を中古住宅として売るのか、古屋付き土地にするかは売り主の自由なのです。
住宅の魅力をアピールするなら中古住宅として、土地をメインに売り込むなら古家付き土地として売るものだと考えておけば良いでしょう。

まとめ

何らかの事情があって実家を売りたくないなら、自分で住むか誰かに住んでもらうか、定期的に掃除をしにいくか、更地にして管理の手間を減らす必要があります。

ただ、どの方法を選んでも、家を維持するための負担は決して小さなものではありません。
基本的には実家を売った方が負担は軽くなるので、実家を維持するか売るか悩んだら、不動産業者の査定を受けてどちらがお得かを考えましょう。

 

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