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儲かるのはどれ?土地活用の代表的な手段とメリット・デメリット

2021.04.08

儲かるのはどれ?土地活用の代表的な手段とメリット・デメリット

不動産は、所有しているだけで維持費がかかるため、少しでも負担を減らすために土地の活用または売却を考える場合もあるでしょう。

ただ、土地活用にはどのような種類があるのか、売却と比較した場合どちらを選んだ方が良いのかを判断できる知識がないと、適切な対応を取れません。
今回は、土地活用の代表的な手段と、それぞれのメリット・デメリットをご紹介します。

代表的な土地活用の手段とは

●月極・時間貸しの駐車場経営

比較的少額の初期投資から始められる土地活用が、月極や時間貸しの駐車場経営です。
管理の手間を嫌う場合は専門の業者に土地を貸して管理してもらえますし、自分で土地を整備したり料金を管理したりして経営するという手もあります。

必ずしもアスファルト等で舗装をする必要はなく、たとえば近隣の知人に月極で駐車場を貸すなら、スペースを区切るだけでも十分です。
一方、1時間あたり、または1ヵ月あたりで得られる収益は少ないので、大きく稼ぎたい場合にはおすすめできません。

●戸建ての賃貸

一戸建ての住まいを建てて他人に貸すという投資の手段です。
空き地に家を建てると土地の固定資産税等が安くなるため、維持費の軽減という意味でもうまみがあります。
土地活用として狙って運用する場合はもちろん、「家を建てた直後に引っ越すことになった」といったケースでも、この方法を利用すれば家を手放さずに維持できるでしょう。

ただし、賃貸市場において、「賃貸の戸建て」はそもそも需要が少ないです。
同じ面積でより多くの部屋数を取れるマンションやアパートと違って、戸建ての場合は原則1世帯との契約となり、収益が限られる点も覚えておきましょう。

●ワンルームマンション投資

ワンルームマンション投資は、

  • マンション一棟を買うほどの資金力がなくても始められる
  • ワンルームなので立地とエリアさえ良ければ入居者を確保しやすい

といったメリットを持ちます。
一方、個人でマンションを所有するのは困難なので、「マンションの開発計画予定地を持っていて、その土地を業者に貸したり売却したりする」のが土地活用としての流れです。
または、手持ちの土地を売って、その資金で区分マンションを所有し、賃貸に出すといった使い方をしても良いでしょう。
所有するワンルームを分散させることで、一棟投資よりもリスクを分散しやすいという強みがあります。

●アパート・一棟マンション投資

収益性を重視する場合におすすめなのが、アパートやマンションの一棟投資です。
家賃5万円の部屋が8室あるアパートなら、単純に考えると月40万円、年間480万円の投資収益が入ってくる計算になります。
駐車場や戸建て投資と比較して、成功した場合の儲けの大きさが最大のメリットです。

しかし、賃貸アパートや一棟マンションは安い買い物ではありません。
購入後に空き室が続くとお金が入ってこないので、一棟投資には賃貸需要を見極める力や、賃貸不動産管理の継続的な勉強が必要になってきます。

●土地のレンタル

店舗を持ちたい経営者や自宅を建てたいが土地がなく困っている候補者に、自身の土地を貸すという投資です。
土地のレンタルだけなら、建物の建築費用は賃借人側が負担するため、初期費用を抑えつつ毎月土地の賃料を得られるというメリットがあります。
ただ、建物の売買やビジネスの失敗で契約者が変わる場合に、トラブルへ発展するリスクがあったり、いざ自分が土地を使いたいと思っても強制的な立ち退きをなかなか求められなかったりするため、注意も必要です。

●オフィス・商業ビル等のビル所有

資金があれば、オフィスビルや商業ビルを持つという手もあります。
多くの場合、ビジネス向きの物件は規模が大きいため価格も大きくなりますが、その分、月々の賃料設定も高く設定可能です。
スペースや店舗を貸している企業の経営がうまくいっていれば、安定した収益を長期的に期待できるでしょう。
ただ、そもそも物件取得までの難易度が高いので、選択できるのは企業や資金力に余裕のある投資家に限られます。

投資・運用と売却ならどちらがお得?

今回ご紹介した通り、一口に不動産投資といってもその規模や初期費用、収益性は別物です。
多くの場合、収益性の高い不動産投資は莫大な初期投資を求められ、投資そのものの難易度も高いため、安易におすすめできるものではありません。
もちろん、必ず成功する保証がない以上、投資をするなら「失敗した場合の損失」を考えておく必要があります。
特に、所有している土地が宅地向けだった場合、オフィスや店舗などとして使おうと思っても、需要を満たせないケースが多いです。
どうしても土地を維持したい理由がなければ、土地の売却も検討すると良いでしょう。

まとめ

土地活用の手段によっては、いわゆる不労所得を稼げます。
ただし、儲かる土地活用は、基本的に初期費用や管理の労力が莫大なので、一般的にはおすすめできません。
投資によって損をしてしまうリスクがある以上、土地を売却した方が手元にお金を残せる可能性が高いため、土地の扱いに迷った場合は無理せず安全策を取りましょう。

 

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