column 417.

高額売却を目指せる!テレワーク需要を狙ったリフォームのポイント

2020.10.13

高額売却を目指せる!テレワーク需要を狙ったリフォームのポイント

新型コロナウイルスの影響で、「通勤・通学に便利な駅チカ」が大きな価値だった不動産市場に、「多少駅から遠くても、住み心地の良い家に住みたい」という需要が増えつつあります。
ただし、ライバル物件が大量に存在する中古不動産市場で高額売却を目指すためには、他の物件との差別化が必要不可欠です。

そこで今回は、withコロナ時代のテレワーク需要を狙う人に知っておいて欲しい、売却物件リフォームのポイントをお伝えします。

作業に集中できる個室スペースを作る

●空き部屋があるならテレワーク用のスペースを用意する

テレワーク需要を取り込むうえで、重要な要素の一つが仕事部屋の設置です。
残念なことに、一般的な住宅の間取りは、「家で仕事をする」ことを前提にしたつくりになっていません。
実際、自分でもテレワークをして、「机の高さが合わない」「オフィスのものに比べて椅子が固くて腰が痛い」「一人になれる場所がないため作業に集中できない」と感じたことのある人も多いでしょう。
部屋数の多いファミリー向けの物件でも、

  • リビング・ダイニング・キッチン
  • 夫婦の寝室
  • 子ども部屋(または客間)

といった構造になっているので、テレワーク需要を狙うなら「一人で仕事に集中できるスペース」を作ることが大切です。

●リビングの一角を区切って作業スペースを作る

ただし、間取りを大きく変更するリフォームは、費用もそれなりにかかります。
そこでおすすめしたいのが、リビングの一角を間仕切りなどで囲い、新たに部屋を作ってしまうというアイデア。
ほとんどの住宅では、リビングが一番広いです。
個室や寝室を区切ると、生活のしやすさに大きな影響が出るので、面積に余裕のあるリビングの端を活用しましょう。
職種や職責にもよりますが、一人で作業に集中するだけなら、手狭な空間でも十分なものです。
最低限の広さと収納、コンセントなどがあれば、テレワークのニーズを満たせるでしょう。

●市販の防音室に合わせて部屋を作るのも手

予算に余裕があるなら、市販の防音室が入る部屋を作るのもおすすめです。
防音室と部屋の壁にほとんど隙間ができないような部屋は、デッドスペースが少ないので空間を有効活用できます。
たとえば、隣り合った個室の壁を移動させ、一室を小さな防音室のサイズに合わせて狭くしてしまえば、もう一方の部屋を広く使えるようになるでしょう。

Youtuberやストリーマー、演奏家、講師など、仕事の関係上声を出す機会が多い仕事は、防音室のニーズが高いです。
「時間を気にせずいつでもある程度の大声を出せる」「仕事中、家族の声や環境音が室内に入ってこない」ことを重視するなら、「市販の○○という防音室がすっぽり収まる」こともアピールポイントの一つになるでしょう。

空調を整えて快適な空間にする

●窓の位置を見直して通風を改善する

テレワーク時代では、家で過ごす時間が長くなります。
通風に問題があり、生活臭や料理の残り香などがこもってしまう住まいだと家族全員が快適に過ごせないので、窓の位置を見直すのもおすすめです。

●仕事部屋にもエアコンを設置する

また、テレワーク用の個室を用意する場合、仕事部屋にもエアコンを設置しましょう。
テレワークで利用するパソコンは、使っていると熱を持ちます。
室温が上がりすぎると仕事に集中できませんし、電子機器は熱にあまり強くないので、利用者と仕事道具の両方を守るためにもエアコンの導入がおすすめです。

光回線を引けるようにしておく

快適なテレワークに欠かせないのが、高速・大容量の通信回線。
光回線とそれ以外の回線では速度や安定性に大きな差が出てくるため、売却前に「評判の良い光回線業者の対象地域かどうか」を調べておきましょう。
過去に光回線を契約したことがあれば、既存の設備を利用できるため、とくに工事は必要ありません。
光回線は電線や配管経由でケーブルを通すので、一戸建て等で固定回線を引いたことがなければ、配管に隙間があるかチェックしてもらうと良いでしょう。

造作の棚を取り付ける

仕事部屋を作るにあたって、おすすめしたいのが収納の新設です。
市販の棚やカラーボックス等を買って置くという手もありますが、市販の収納グッズはどうしても場所を取ります。

しかし、壁に直接板等を固定して造作の棚や机を作れば、邪魔になりません。
リフォームによる仕事部屋の導入は、どうしても部屋が狭くなりがちなので、小さな工夫で部屋の快適性を高めましょう。

まとめ

テレワークの時代において、リフォームによる仕事部屋の増設は、高額売却を目指しやすくなる要素の一つです。
とはいえ、リフォーム物件は、お金をかける分、リフォームなしの物件よりも売るのが難しいというリスクも持っています。
リフォームによる差別化を図る場合は、通風や空調に気を使う、光回線の準備を整える、造作の家具を設置するなど、必要最小限の予算でテレワーク需要を狙えるように、不動産業者と相談しながらプランを練りましょう。

 

一覧に戻る

売る

スタッフ紹介

サポート 相続 任意売却 住み替え