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宮城県内の空き家・空き地に関する現状とは

2018.07.09

統計

できるだけ広い土地、便利の良い土地や空き家を安く手に入れたいなら、宮城県へ移住しましょう。なぜなら、宮城県では住宅や空き家・空き地が余っているからです。

不動産の価格は、相場や市場のニーズによって決まります。土地や家が余っている宮城県は、持ち家を安く手に入れるのにうってつけの移住先なのです。今回は、宮城県内の空き家・空き地に関する現状を解説しながら、宮城県がどれくらい移住先としてお得なのかをご紹介していきます。

宮城県の空き家の統計

5年に1度行われる「住宅・土地統計調査(参考:宮城県「平成25年住宅・土地統計調査」における宮城県調査結果の概要(確報版):https://www.pref.miyagi.jp/uploaded/attachment/283008.pdf)」によると、平成25年時点で宮城県内にある空き家の総数は、96,900戸。数字だけだとイメージしづらいと思いますが、同調査によれば宮城県にあるすべての住宅数が1,034,100戸なので、県内にある住宅の「9.4%」に誰も住んでいないことになります。

家が10戸あれば、その内1戸には誰も住んでいない状態、と考えれば中々の空き家率ではないでしょうか。需要と供給の関係から考えれば、空き家や空き地は多ければ多いほど価格も下がり、手に入れやすくなります。つまり、空き家数が多い宮城県は、移住先として土地選びや物件選びの選択肢が多い県なのです。

さらに、宮城県への移住のしやすさが今度ますます高まっていくだろう、と推測できるデータをご紹介します。

同調査を参考に、平成5年~平成25年までの空き家数を並べてみたのがこちらです。

平成5年:72,600戸
平成10年:98,600戸
平成15年:106,300戸
平成20年:138,400戸
平成25年:96,900戸

平成23年に起きた東日本大震災の影響で一時減っていますが、基本的に空き家は年々増えつづけています。

また、空き家数の増加を裏付けるデータとして、総人口の増減も見てみましょう。県が公表している推計人口(参考:平成29年宮城県推計人口:http://www.pref.miyagi.jp/uploaded/attachment/653161.pdf)によると、宮城県は平成12年以降、平成29年まで総人口が減少しつづけています。

人口が減ると住宅を欲しがる人の数も減り、空き家が増えていくというのが自然な流れです。「住宅・土地統計調査」でも、平成25年時点で総住宅数が1世帯あたり1.1戸に達しており、すでに家が余っている状況がわかります。

人口密度の高い大都市近郊では住宅の需要が高いので、空き家を買ってリフォームしたり、空き地を買って新築物件を建てたりする際、物件の選択肢がありません。その点、宮城県なら豊富な選択肢の中から理想の立地を探せます。

一点だけ注意したいのは、近年宮城県内の地価が上昇しつつあること。宮城県の地価調査(参考:宮城県地価調査の概要:https://www.pref.miyagi.jp/site/totitaisaku/tikatyousa.html)によると、平成25年から平成29年までの5年間、連続で地価は高くなっているのです。

もちろん、全体で見たデータなので商業地なども含んでいますし、大都市である仙台市とその他の市町村では、地価の変動に差があります。ただ、人が減っているのに地価が上昇しているということは、減っていく人口以上に土地に対する需要が高まっているということです。宮城県を魅力的だと感じる移住者が増えれば、好条件の空き家や空き地はどんどん減っていきます。

土地や家などの不動産は基本的に一点ものなので、チャンスを逃すと二度と手に入りません。宮城県へ移住するなら、空き家・空き地が高くなりすぎる前に動きはじめるのがおすすめです。

●空き家の構造と種別内訳

空き家や空き地の増加傾向と、地価の上昇を考慮すると、宮城へ移住するなら早いほうが良いでしょう。ただ、焦って空き家や空き地を購入すると、安くても利便性のよくない不動産を選んでしまう可能性もあります。

条件の良い空き家・空き地を手に入れるのがどれくらい大変なのか、データを使って考えてみましょう。

「住宅・土地統計調査」によると、空き家のうち一戸建ては全体の「33.9%」だということがわかっています。一番多いのは共同住宅(マンション・アパート等)の60.0%。単純計算すると、宮城県にある空き家96,900戸のうち、移住先として選択肢に入るのは32,849戸になるわけです。

さらに、空き家の種別を見ると、もっとも多いのは「50.4%」の「賃貸用」となります。残りは、その他の「44.4%」が第2位です。ちなみに、その他とは「所有者の転勤や入院などで長期間人が住んでいない空き家、または放置されている空き家」のこと。一番重要な売却用の空き家は、なんと全体の「2.0%」にとどまっています。

これらの結果を合わせると、売りに出されている空き家は大体650戸ほど。物件そのものは、県内各地に散らばっているので内覧も大変です。好条件の物件と巡り合うのは、けっして楽なことではありません。

まとめ

宮城県には空き家や空き地が多く、移住先として狙い目です。ただ、年々地価が上昇していること、売りに出されている空き家の一戸建てがそれほど多くないことを考えると、空き家や空き地の購入は慎重に、かつ迅速に進める必要があります。

地域ごとに異なる空き家事情を把握し、ときには「その他」に分類される空き家のオーナーと交渉して、オススメ物件を抱えこめるのが、地域密着型の営業をしている当社の強みです。宮城へ移住する際は、ぜひ一度当社にご相談ください。

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