column 154.

マンション売却虎の巻!家を高く売るホームステージングってなに?

2018.03.22

ホームステージング

住み替えやマンションの売却を考えたとき、「できるだけ高く売りたい」と考えるのは当然です。しかし、マンションを相場より高く売るためには不動産の専門知識や戦略が必要になってきます。今回は、中古マンションの売却額を底上げするテクニックのひとつ、「ホームステージング」についてまとめてみました。

「ホームステージング」でマンションを高く売ろう

ホームステージングとはなにか、どういうメリットがあるのかをご紹介します。

●ホームステージングってなに?

ホームステージングとは、マンションの魅力を引き出すために室内の片付けやインテリアのコーディネートを行う不動産売却のテクニックです。ポイントは、ただ室内を掃除して飾り付けをするだけではなく、「どういうテーマで演出すればこの物件を欲しがる人のニーズを満たせるか」まで考え抜いたコーディネートを行うこと。

玄関や廊下をピカピカに磨き上げて生活感のある家具や荷物を外に出し、厳選したインテリアを飾り付けて演出した結果、マンションの売却額が数十万円以上変わったというケースもあります。

とはいえ、「そんな面倒なことしなくても、不動産業者に頼んでマンションを売りに出せばよいのでは」と考える人もいますよね。そこで、ホームステージングをはじめとしたマンション売却テクニックの重要性についても触れておきましょう。

●中古マンションは「ただ売り出すだけ」では売れない時代になってきた

日本では家を買うときに「新築が一番」と考える人が多いため、少子高齢化で人口が減っている状況でもマンションや一戸建てがつぎつぎ建設されているため、基本的に物件が余っています。住宅が余っているということは、ライバル物件が多いということです。もはや、「ただ不動産業者を通じてマンションを売りに出すだけ」ではなかなか売れなくなってきました。

そこで注目されているのが、住宅の第一印象をアップする演出でライバル物件との差別化を図るホームステージングなのです。

●第一印象は玄関を開けて7秒で決まる

心理学的には、初めて会った人の第一印象は7秒で決まり、その後半年間変わらないとされています。マンションの印象も同じで、内覧希望者が玄関を開けてから約7秒で物件の印象は固まってしまうのです。

住み替え予定で売り出し中のマンションだと、自分たちが住んでいる状態で内覧をします。これから家を買おうと考えている側からすると、他人の生活感がはっきりと見えてしまう物件はマイナスです。

内広告の世界では、お客様は「商品ではなく商品を手に入れた自分の未来を買う」といわれます。マンションのように高額なものは、買ったあとの生活がイメージできるように宣伝することが重要です。内覧のまえにちょっと部屋を片付けた程度では、第一印象が「前オーナーの家」になってしまって自分が家を買ったときのイメージが浮かびません。また、空き部屋だと殺風景すぎて現実味がなく、そこで生活する自分を想像しづらいのです。

しかし、ホームステージングでマンションモデルルームのように見せておくと、その後半年間内覧者は「あの物件は素敵だったな」という印象をもってくれます。生活感のある物件や空き室のライバル物件と比べたとき、どちらのほうが早く、高く売れるかはいうまでもないでしょう。

ホームステージングをプロに頼んだほうがよい理由3つ

ホームステージングを自分でするのはおすすめできません。プロに頼むべき理由を3つお伝えします。

●1.演出に必要な知識がある

インテリアコーディネーターやフラワーコーディネーターが専門職として知られているのは、それだけ「見た人にどういう印象をもってほしいか」を考えて演出するのが難しいからです。家具の種類に置き方、照明の明るさと色、BGMの音量、観葉植物のチョイス。さまざまな要素を組みあわせて魅力的な空間を演出するためには、専門知識が欠かせません。

また、「内覧者の属性に合わせたアプローチ」ができる点もプロならではのメリットです。同じ物件でも、若い夫婦とリタイアした老夫婦では適切な物件の見せ方は違います。

●2.掃除と片付けの専門知識やノウハウをもっている

ホームステージングでは、ただおしゃれな家具を置くだけではなく掃除や片付けも大切です。プロは掃除の知識やノウハウももっているため、気になる汚れや自分では気づけない生活臭などにも対応してくれます。また、プロに頼めば置いてある家具を運び出し、部屋のイメージに合った家具や小物を配置する大がかりなホームステージングも可能です。

まとめ

家が余っている日本で中古マンションを売るなら、ライバル物件との差別化も兼ねてホームステージングでマンションの第一印象をアップしましょう。第一印象がよいと物件の成約も早まりますし、なにより高く売却できる可能性があがります。

ホームステージングは、購入希望者の属性に合わせた演出をすることが大切です。ターゲットを絞り込めば絞り込むほど細かい演出ができ、内覧者がマンションに一目惚れする可能性は高くなります。細かくターゲットを絞り込むためにも、「その地域ではどういう属性の人たちがマンションを探しているのか」を知っている地元密着型の不動産業者に相談してみましょう。

一覧に戻る

売る

スタッフ紹介

サポート 相続 任意売却 住み替え