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相場はいくら?マンションの住み替えにかかる費用を調べてみた!

2018.03.22

引越し

マンションの住み替えにはいくらかかるのでしょうか。もちろん細かい金額は人によって違いますが、相場を知っていれば無理のない予算を組めるようになります。

今回は、「1,800万円でマンションを売却し、2,500万円の戸建てに住み替える場合いくら必要なのか」を実際に計算してみました。

マンションを売るときにかかる費用

まずは、マンションの売却に必要な費用から見ていきましょう。

●印紙税

印紙税は、売買契約書のような高額の金銭をやり取りする書類をつくるときにかかる税金です。

税額は書類に記入する金額によって変わりますが、マンション売却の場合1,000万円以上5,000万円以下なら1万円となります。

●仲介手数料

不動産会社を通してマンションを売却すると、仲介手数料も必要です。仲介手数料がいくらになるかは法律で決められており、不動産の売却額が400万円以上の場合は、

・マンション売却額×3%+6万円=1,800万円×3%+6万円=60万円

となります。

●住宅ローンの完済に必要な繰り上げ返済手数料

旧居の住宅ローンが残っている状態で住み替えをするときは、旧居のローンを一旦完済しなければなりません。金融機関によって違いはありますが、繰り上げ返済をする場合おおよそ2万円前後の返済手数料がかかります。

●抵当権抹消登記費用

住宅ローンを完済したら、マンションに設定されている抵当権の抹消が必要です。必要書類も多く、手続きが面倒なので司法書士に手続きを依頼しましょう。司法書士に支払う費用と、登記の変更に必要な金額は合計2万円前後となります。

●譲渡所得税

マンションを売って利益が出た場合、その利益に対して譲渡所得税という税金を納めなければなりません。ただ、自分が住んでいる家を売る場合は「居住用財産の3,000万円特別控除」という減税措置を利用できます。

今回のケースでは、マンションの売却額が1,800万円なので税金はかかりません。

住み替え時にかかる費用

意外と見落としがちな費用です。

●引越し代

時期や距離にもよりますが、

・4人家族
・同じ市内への引っ越し(15km圏内)

なら引っ越し料金は10万円前後となります。

●家具や家具等の買い替え費用

引っ越しにともなって、不用品を処分したり新しく家具や家電を買い直したりする場合、その費用も予算に組み込んでおきましょう。30万円ほど見積もっておきます。

新居の購入にかかる費用

マンションの住み替えでもっともお金がかかるのは、新居の購入時にかかる費用です。

●印紙税

マンションを売ったときと同じように、新居を購入する場合印紙税がかかります。2,500万円の新居なので、印紙税額は1万円です。

●仲介手数料

新居の購入やあっ旋を不動産業者が仲介している場合、売却時と同様仲介手数料を支払う必要があります。金額が2,500万円なら、81万円です。

●日割りの固定資産税や都市計画税

固定資産税や都市計画税は毎年1月1日に発生します。年の途中に住宅を購入する場合、購入日から12月31日までの税金を日割りで売り主に支払わなければなりません。特例等を使ってざっくり計算すると、固定資産税と都市計画税は年間約6万円。新居を3月1日に買ったとすると、5万円となります。

●火災保険料

火災保険料は、年間1万5,000円くらいです。

●新居の登記に関する費用

不動産を購入したら登記をしましょう。購入時の登記では、

・不動産の価額(おもに固定資産税評価)×0.3%=1,750万円×0.3%=5万2,500円

かかります。また、住宅ローンを借りる場合は抵当権も登記に設定しなければなりません。

・不動産の価額×0.1%=1,750万円×0.1%=1万7,500円

も追加で必要になります。

●住宅ローンの借入時にかかる費用

マンションから住み替えをするときは、「保証料」や「手数料」が必要です。

住宅ローンを組む場合、自分が返済できなくなっても金融機関が損をしないように融資額の2%前後となる「保証料」を支払わなければならない、というケースも少なくありません。融資手数料は、手続きに必要とされる3万円から5万円前後の手数料です。銀行によっては保証会社の利用が必要ない場合もありますが、その場合融資手数料が融資額の2%になるというケースもあり、結局どこからお金を借りても同じくらいの金額が必要になります。

また、ローンの契約書をつくるときも融資額に応じた印紙税が必要です。

ざっくり計算して、コミコミ55万円と見積もっておきましょう。

●不動産取得税

不動産を購入すると、数ヶ月後に「不動産取得税」の納税通知がやってきます。不動産の広さや建築日時によって利用できる軽減措置が変わるので少しわかりづらいですが、

・固定資産税評価額×3%=1,750万円×3%=52万5,000円

程度見ておきましょう。

まとめ

いま住んでいるマンションを1,800万円で売って、2,500万円で一戸建てを購入すると大体310万円かかるという計算になりました。もちろん、税の軽減措置を使ったりマンションを高く売って新居の頭金にすることで住宅ローン金額を減らしたりすれば手数料は安くなります。

しかし、部屋余りが叫ばれる現代日本で、中古マンションを適正価格で売るためにはさまざまな工夫が必要です。顧客とのつながりが強く、地域のニーズに詳しい地元の不動産会社に相談しましょう。

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