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マンションの人気設備!ディスポーザーの仕組みやメリットは?

2023.01.12

ディスポーザー

キッチンで生ゴミを粉砕し、そのまま流せるディスポーザーは、マンションで人気の設備です。ただ、ディスポーザーはまだまだ日本で普及が進んでいないため、ディスポーザーが何なのかを知らない方も多いでしょう。

この記事では、マンションにあると嬉しいディスポーザーの仕組みや、ディスポーザーのあるマンションを選ぶメリット・デメリットなどをご紹介します。

ディスポーザーって何?

ディスポーザーは、シンクの排水口部分に生ゴミを投入してスイッチを入れると、生ゴミを粉砕してそのまま流してくれる設備です。本来なら三角コーナーにまとめたり、小袋に密閉しておいたりする必要のある生ゴミを、ディスポーザーに放り込むだけで処理できるので、ゴミ出しの手間が楽になり、夏場でも嫌な臭いが出ないというメリットがあります。

ディスポーザーの仕組み

ディスポーザーの仕組みは、「スイッチを入れるとハンマーが回転し、遠心力で投入した生ゴミが壁に叩きつけられて粉々になる」というものです。生ゴミの処理に必要な時間は60秒ほど。 生ゴミを入れる部分、処理室と呼ばれるパーツの底にハンマーとモーターが搭載されており、処理室に生ゴミを入れ、水を流しながらスイッチを入れると、ハンマーの高速回転で生ゴミが1ミリから2ミリ程度の大きさに粉砕されます。

なお、日本で出回っているディスポーザーは、蓋をセットして回すとスイッチが入るバッチフィード方式と、スイッチを入れた後少しずつ生ゴミを投入していく連続投入方式の2種類です。日本のマンションに設置されているのは、大半が蓋をして回さないとスイッチの入らないバッチフィード方式なので、「間違って手を突っ込んでしまって大怪我をする」という心配はありません。

ディスポーザーのメリット

●生ゴミの処理が楽になり臭いも出ない

ディスポーザーのメリットは、とにかく生ゴミの処理が楽になることです。 生ゴミが出る度にディスポーザーで処理すれば良いので、キッチンの三角コーナーやゴミ箱に生ゴミが溜まりません。 魚の骨で生ゴミをまとめた袋が破れ、汁が垂れてしまったり、生ゴミが虫の発生源になったり、異臭がしたりすることもないため、ディスポーザーがあるとキッチンを清潔に保てます。 また、三角コーナーが不要なので、洗い物をするときにスペースを広く使えますし、シンクの掃除もしやすいです。

●ゴミ袋が軽くなる

生ゴミは、水気を含んでいて重い上に腐るので、特に夏場はひんぱんに重いゴミ袋を出しにいく必要があります。 しかし、ディスポーザーでその都度、生ゴミを処理できると、生ゴミを出しにいく必要がありません。 ゴミ袋が軽くなり、家庭で使うゴミ袋の量も減るので、ゴミ出しが面倒な方や家事の労力を減らしたい方とって、非常に嬉しい設備です。

●ゴミ捨て場の臭いも気にならない

ディスポーザーの付いたマンションを選ぶ隠れたメリットが、共用のゴミ捨て場もきれいになること。 各家庭から生ゴミの入ったゴミ袋が出ないので、袋が破れたりカラスに突かれたりしても、不快な臭いが出ません。 ゴミ捨て場が汚いと、ゴミ出しのやる気も下がります。 日常の小さなストレスを一つ減らせるのが、ディスポーザーの良いところです。

ディスポーザーのデメリット

●そもそもディスポーザーの付いた物件が少ない

日本では、ごく一部のマンションにしかディスポーザーが付いていません。 なぜなら、ディスポーザーを設置するためには、砕いた生ゴミを流しても詰まらない専用の排水管と、粉砕した生ゴミをさらに分解・処理する専用の処理槽・浄化槽が必要だからです。 ディスポーザーの設置に補助金を出す自治体が増えたことで、徐々にディスポーザーを搭載したマンションも増えていますが、物件の選択肢が少ない点は大きなデメリットになっています。

●ディスポーザー付きの物件は管理費が高い

ディスポーザー付きの物件は、専用の排水管や処理槽のメンテナンスが必要で、ディスポーザーの設置にもお金がかかっているため、管理費や家賃が高めです。 ただ、賃貸であればディスポーザーが壊れても大家さんに修理してもらえますし、家賃や管理費の高いマンションは住民の質も良いので、管理や設備を気に入ったら入居を検討しましょう。

●シンク下の収納量が若干減るし電気代や水道代がかかる

ディスポーザーは、シンクの下のスペースを占有するので、シンク下の収納やキッチンの引き出しが小さくなってしまいます。 ただ、調味料や鍋を壁掛けできる収納グッズなどが多数販売されていることを考えると、収納スペースの減少は大したデメリットになりません。

また、ディスポーザーの使用には電気代と水道代がかかりますが、1回の利用時間は長くても60秒ほどです。 月あたりの負担額は20円もしないので、こちらも気にする必要はないでしょう。

ディスポーザーで処理できるものとできないものの違いは?

●大抵のものは処理できる

  • 野菜くず
  • 果物の皮
  • 残飯
  • お肉の脂身
  • 卵の殻
  • 魚・鶏の骨やうろこ
  • アサリ・しじみといった小さな貝の殻

など、日常生活で出る生ゴミは、ほとんどディスポーザーで処理できます。 ただし、サイズが大きいと粉砕するのに時間がかかるので、大きめな果物の皮などは、手でちぎったり包丁で切ったりして小さくしてからディスポーザーに入れましょう。

●食品以外のもの・繊維質なもの・骨・殻・油は処理できない

ディスポーザーで処理できないのは、

  • 食品以外のもの(金属・プラスチック・ビニールなど)
  • 繊維質な物(枝豆のさや・とうもろこしの皮・枝など)
  • サザエ・カニの殻や豚骨など大きくて固いもの
  • 油・熱湯

などです。 固いものやサイズの大きなものをディスポーザーに入れると、ディスポーザーが壊れてしまう可能性があります。 大量の油や熱湯はつまりの原因になるので、流さないように注意しましょう。

●ディスポーザーの注意点

ディスポーザーを使うときの注意点は、一気に生ゴミを詰めすぎないこと、そして必ず水を流している状態でスイッチを入れることです。ディスポーザーにも処理容量の限界があるので、処理室いっぱいに生ゴミを詰めこむと動作が悪くなります。 また、水を流さなかったり水量が少なかったりすると、パーツが傷つきやすくなりますし、生ゴミを粉砕した後の流れが悪くなるので、勢い良く水を流しましょう。

●ディスポーザーのお手入れ・メンテナンス方法

ディスポーザーは、新しいものだと10年近く保ちます。 使っていれば生ゴミと一緒に汚れも落ちていきますし、セルフクリーニング機能が付いているものもあるので、特別なお手入れをする必要はありません。 もし、汚れが気になる場合は、処理室をブラシで洗ったり、洗剤を垂らしてスイッチを入れたりすればきれいになります。

なお、排水管や処理槽・浄化槽については、定期メンテナンスが必要です。 ただ、賃貸なら大家さんがメンテナンスをしてくれるので、自分で直接お金を払うことはありません。 自分でメンテナンスをするのは持ち家の場合だけなので、メンテナンスのコストは持ち家か賃貸かによって変わります。

まとめ

ディスポーザーは、生ゴミを粉砕してそのまま流せるキッチンの設備です。 ディスポーザーの付いているマンションが少なく、設備が増える分管理費も高いといった問題はありますが、ディスポーザーがあると悪臭や虫の発生も抑えられますし、水分を含んだ重たいゴミ袋を出しに行く頻度も減らせます。 あって損をする設備ではないので、生ゴミの処理が苦手なら、ディスポーザー付きの物件を探しましょう。

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