column 796. 買う&売る

アパートとマンションはどちらが良い?両者のメリット・デメリットを解説

2022.06.22

アパートとマンションはどちらが良い?両者のメリット・デメリットを解説

賃貸住宅を探す場合、引っ越し先の候補は一戸建て・アパート・マンションのどれかです。

しかし、「アパートとマンションの違いは何?」と聞かれたら、うまく答えられない方も多いのではないでしょうか。

より自分たちに合った住まいを見つけるためには、それぞれの住居にどのような違いがあるのか理解しておくことが大切です。
今回は、アパートとマンションの違いや、それぞれのメリット・デメリットについて解説していきます。

アパートの定義

実は、アパートとマンションを区別する明確な定義はありません。
ただ、慣習として、一般的には「木造または軽量鉄骨造」の「2階建て共同住宅」がアパートと呼ばれています。
ポイントは、マンションよりも規模が小さく建物としての構造も簡易的なものであること。
地域や不動産業者によっては3階建ての物件もアパートと呼ぶ場合もありますが、基本的には「マンションよりも小さな集合住宅」だと理解しておけば良いでしょう。

マンションの定義

マンションの定義は、「重量鉄骨造や鉄筋コンクリート造」で「3階建て以上の集合住宅」だとされています。
アパートと違って高階層の物件が多く、高さがある分、重量を支えられる構造、つまり重量鉄骨造や鉄筋コンクリート造を採用しているのが特徴です。

とはいえ、世の中には木造のマンションも存在します。
あくまでも大雑把にアパートとマンションを区別しているだけなので、引っ越し先を決めるときは必ず内覧を行い、自分の目で見て住みやすい物件かどうかを判断しましょう。

アパートのメリットとデメリット

●メリット:家賃や駐車場料金が安い

アパートのメリットは、家賃の安さです。どうして家賃が安いのかというと、
・11階建てのマンションを建てるより2階建てのアパートを建てる方が安い
・鉄筋コンクリート造より木造や軽量鉄骨造の方が安い
・マンションほど立地が良くないため土地の価格が安い
から。

アパートは建築コストが低いため、大家さんは家賃を下げても十分利益を出せます。
このため、一般的にマンションよりもアパートの方が安く暮らせます。

●メリット:ご近所付き合いしやすい

アパートは、物件内の戸数が少なく、エレベーターやエントランスもないため、同じアパートにどのような人が住んでいるのかを知る機会が多いです。
物件によっては、アパート内に大家さんが住んでいる場合もあります。
マンションよりも小規模なコミュニティーなので、ご近所付き合いしやすいことがアパートのメリットです。

●デメリット:音漏れしやすく防犯性も低い

木造や軽量鉄骨造のアパートは、マンションに比べると遮音性や気密性がそれほど高くありません。
建築費用を抑えるために壁が薄い物件もあるので、音漏れする物件も多いです。
また、古いアパートだと気密性の低さから冷暖房が中々効きづらいといったデメリットもあります。
そのほか、忘れてはならないのが防犯性の低さです。
多くのアパートは、オートロックがないので誰でも部屋の前まで侵入できてしまいます。

マンションのメリットとデメリット

●メリット:防音性能が高い

マンションのメリットは、防音性・遮音性の高さです。
基本的に、気密性が高く高重量・高密度の建物ほど音漏れしづらくなります。
木造や軽量鉄骨造のアパートに比べると、鉄筋コンクリート造のマンションは建材の重量が重く、重さを支えるために壁や天井も分厚く作られていることが多いので、防音性が高いです。
また、遮音性や防音性が高いということは、断熱性が高く冷暖房が効きやすいということでもあります。

●メリット:防犯性に優れている

マンションの中でも、オートロックや防犯カメラを設置している物件は防犯性が高いです。
管理人が常駐しているタイプのマンションだと、郵便受けへのいたずらなどを心配する必要もありません。
また、オートロックなどが完備されているマンションは、ドアモニターも付いているので、予定にない来客の相手をしなくて良いというメリットもあります。

●メリット:付帯設備が充実している

マンションによって充実度は変わりますが、マンションは付帯設備が豪華です。
専用の駐車場や駐輪場に宅配ボックス、住民用のテレワークスペースやジムのある物件も存在します。
そのほか、便利なのが24時間使えるゴミステーションです。
ゴミの収集日を考えることなく、いつでもゴミを出せるので、日々のゴミ出しが楽になります。

●デメリット:家賃・駐車場料金・管理費が高め

マンションのデメリットは、家賃の高さです。
マンションは高い建築費がかかっているため、その分、家賃・駐車場料金・管理費も高めに設定されています。
同じ家賃なら、アパートよりマンションの方が狭い家になってしまうのが一般的です。
条件の良い物件ほど家賃は高くなるので、予算によっては希望する住まいを選べない場合も出てくるでしょう。

アパートとマンション、それぞれどんな人に向いている?

●アパートはご近所付き合いや家賃の安さを重視する方向き

アパートが向いているのは、ご近所付き合いが苦にならない方、家賃の安さや家の広さを重視する方です。
同じ家賃を出すなら、マンションよりもアパートの方が間取りの広い家を選べます。
また、住んでいる世帯数が少ないということは、生活音等に配慮すべき相手の数も少ないということです。
たとえば、子育て中のご家庭が子育て世代や子育てを終えた世代ばかりのアパートに引っ越せば、物件の遮音性が低くてもクレームは入りづらくなるでしょう。

●マンションは防音性や防犯面を重視する方向き

ご近所付き合いに興味がない方、防音が行き届いている静かな環境を好む方、セキュリティー面に力を入れたい方には、マンションが向いています。
多くのマンションは立地が良く、日々の通勤や通学をしやすいのも大きな魅力です。
また、賃貸マンションの中には、分譲マンションを買ったものの転勤などで住めなくなり、賃貸に出されているものもあります。
分譲タイプのマンションは、一般的な賃貸マンションよりも設備が充実していることが多いので、住宅のスペックを気にするなら分譲マンションの賃貸を探してみても良いでしょう。

マイホーム購入という手も

ここまで賃貸アパートと賃貸マンションの違いを解説してきましたが、引っ越しの理由や今後のライフプランによっては、マイホームを購入するのも一つの手です。
仮に、35歳から80歳までの45年間、平均して家賃7万円の住宅を選んで生活する場合、家賃だけで3,780万円かかります。
実際には、ここに引っ越し料金や引っ越しに伴う敷金・礼金の支払いなどが必要なので、3,900万円ほどかかるでしょう。

一方、月々の返済額が7万円のローンを借りると、35年払い・金利1.74%で2,200万円借りられます。
金利があるので総返済額は2,940万円になりますが、36年目から45年までの10年間は家賃がかかりません。
持ち家を買うとかかる固定資産税評価額や10年から15年に一度の修繕費を考慮しても、持ち家を買った方が生涯の住居費は安くなるのです。

まとめ

家賃が安くて部屋が広く、ご近所付き合いの多いアパートと、家賃が高くて利便性が良く、プライバシーや防犯面で優れるマンション、どちらの環境が合っているかは人によって違います。

ただ、生涯の住居費を抑えたいなら、住宅ローンを組んでマイホームを買うのも一つの方法です。
マイホームで過ごす期間が長くなればなるほど、持ち家を買った方が金銭的には節約できます。
何を重視するかによって適した住まいは変わってくるため、引っ越し先を探すときは、自分たちがどういう生活をしたいのかを家族で話し合いましょう。

 

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