<< 2026年1月 >>
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
23
24
25
26
27
28
29
30
31

記事カテゴリー

月間アーカイブ
column 780.

空き家売却のメリットは?家を手放すリスクや成功戦略も解説

2021-12-29

空き家売却のメリットは?家を手放すリスクや成功戦略も解説

空き家売却のメリットは、維持費や固定資産税などの負担から解放され、まとまった現金を得られることです。
ただし、空き家は需要の関係上、好条件で売るのが難しい場合が多く、適切な売却プランなしでは、中々満足する売却結果を得られません。

そこで今回は、空き家売却を進める上で知っておきたい売却のメリット・デメリットや、仲介と買取の違い、信頼できる不動産業者の選び方などを解説します。

空き家を放置するリスクと売却の必要性

維持管理のコストが必要で税金の負担もある

空き家は、所有し続ける限り、維持管理の必要な資産です。
万が一のことを考えると、数年に一度火災保険や地震保険の更新も必要ですし、雨漏りやカビが発生したら修繕でお金が飛んでいきます。
自宅と空き家が離れている場合、建物の様子を見たり、メンテナンスをしたりするたびにかかる往復の交通費と移動時間も無視できません。
また、固定資産税や都市計画税といった税金も必要です。

空き家を放置すると、時間・労力・金銭といったさまざまなコストを抱え続けることになるため、空き家を使わないなら売却を考えましょう。

建物が急速に劣化する

空き家を放置するリスクの中でも、注意したいのが建物の劣化・老朽化です。
木造住宅の場合、約20年で建物の資産価値は書類上ほぼゼロになりますが、古い住宅でも劣化していて住めないものと、問題なく住めるものでは売りやすさが大きく変わります。
湿度の高い日本では、数年無人のまま放置するだけで建物の劣化が一気に進み、雨漏りやシロアリなどを呼び込んでしまうため、放置された期間の長い物件ほど売るのが難しいです。

少しでも良い条件で空き家を手放すためには、可能な限り早く売却手続きを進める必要があります。

近隣トラブルや犯罪を誘発するリスクがある

空き家の倒壊や台風によって飛ばされた外壁材が原因で、誰かを怪我させてしまった場合、責任を取るのは空き家の所有者です。
無人の家を放置することで、倒壊等のリスクを高めるほか、ゴミの不法投棄場所として使われたり、犯罪者に不法侵入されたり、占拠されたりする可能性もあります。

空き家が増えると地域の治安や景観に悪影響が出ますし、問題が起きれば近隣住民に迷惑をかけてしまうため、空き家の放置はおすすめできません。

「特定空き家」指定を受けると行政処分の対象に

空き家対策特別措置法という法律ができたことで、倒壊の危険性等があると住民から通報のあった空き家は、自治体によって「特定空き家」に指定されるようになりました。

特定空き家に指定されると…

  • 土地の固定資産税が安くなる優遇措置が適用されなくなる
  • 行政から空き家の適切なメンテナンスをするよう指導される
  • 勧告や命令に従わない場合、行政の手で家を強制的に解体され、費用を請求される

「誰も住んでいない家だし、遠方だから放置しておけば良い」という考えは危険です。

空き家売却のメリット

売却によって金銭的・心理的メリットが手に入る

住宅ローンを完済している場合、空き家売却で得たお金の大半を自由に使えます。
また、空き家を手放すことによって、今後固定資産税等の維持費を支払ったり、雑草の処理や破損した箇所の修繕をしたりする必要がなくなるというメリットも大きいです。

空き家を持ち続ける以上、管理者として責任を負うことになるため、今後空き家を使う予定がないのであれば、手放した方が安心して暮らせます。

地域の活性化を促せる

空き家売却は、地域の活性化を促す手段の一つです。
地域に空き家が増えると、治安が悪化し、新たな住人が引越してきづらくなります。
人口が減れば地域の財政も縮小していくため、地域全体のことを考えた場合、自分が使わない空き家を売却し、誰かが使えるようにすることも重要です。

使っていない家を売ることが、ある種の人助けになると思えば、売却を迷っている方も気持ちよく売却準備を始められるでしょう。

空き家売却のデメリット

思っているほど高く売れないケースが多い

築年数の古い戸建てや、地方・郊外の物件は、市場での需要がそれほど高くないため、期待していたほどの価格で売れないケースが多いです。
当時3,000万円で購入したとしても、築20年の物件なら、売却価格が30%以上下がります。

特に、自身が昔住んでいた実家など思い入れのある物件は、比較的、高く見積もりやすい傾向があるため、注意が必要です。

空き家売却では、客観的な売却予想額・査定額を見極める必要があります。

売却に時間がかかり譲渡所得税も考慮する必要がある

不動産売却の方法は、大きく分けると仲介と買取の2種類あり、仲介は市場を介して買い主を探す必要があるため、時間のかかる手続きです。
一般的に、仲介による不動産売却期間は、売却を始めてから3ヵ月前後とされていますが、需要の少ない地域の物件だったり、条件の良いライバル物件が多かったりすると、取引に半年から1年以上かかることも珍しくはありません。

また、不動産売却によって利益が出た場合、譲渡所得税と呼ばれる所得税の納税を求められます。
売却後手元にいくら残るのか、必要な支払いや納税をするためにいくら以上で売れば良いのか、事前に計算した上で手続きを進めましょう。

思い出の残る資産を手放すことによる心理的な負担も

家族との思い出が詰まった家や、先祖代々受け継いできた資産を手放すこと自体に、負担を感じる所有者は多くいます。
基本的に、不動産は一度手放すと買い戻すのが難しいため、もし将来的に空き家や空き家の建っている敷地を利用したいという気持ちがあるなら、売らずに所有し続けることも検討しましょう。
特定空き家にならないよう、メンテナンスをするコストと、思い入れを比較して、より納得できる選択をすることが重要です。

空き家の売却方法を紹介!仲介と買取の違いとは

「仲介」による売却

仕組みと特徴

「仲介」は、不動産業者と契約を結び、売り主の代わりに買い主を見つけてもらう、不動産の売却方法です。

  • プロの業者が宣伝や内覧対応を行ってくれる
  • 不動産に詳しくない方でも気軽に売却できる
  • 市場の相場で売れる可能性が高い

「買取」による売却

仕組みと特徴

「買取」は、不動産業者に、直接空き家を買い取ってもらう方法となっています。

  • 仲介よりもスピーディーな取引が可能
  • 内覧に向けた掃除などもする必要がない
  • 買取価格は市場価格よりも安くなる傾向がある

買取業者は引き取った空き家をリフォームしたり、修繕したりして再販しているため、買取価格は市場価格よりも安くなります。

空き家売却では仲介と買取どちらがおすすめ?

【仲介がおすすめ】

買い主が見つかるまで待つ時間的余裕があり、少しでも空き家を高く売りたいなら、仲介による売却がおすすめです。
3~6ヵ月ほどの時間はかかりますが、買取よりも高い金額で空き家を売却できる可能性があります。

【買取がおすすめ】

とにかく急いで空き家を手放したいなら、買取の利用がおすすめです。
売却価格は下がりますが、買取を利用すれば、早くて数日で不動産を現金化できます。

売却価格と売却スピード、どちらが重要かは売り主によって違うため、自身の事情に合わせて仲介と買取を使い分けましょう。

空き家売却を成功させるためのポイントと賢い不動産業者選びのコツ

空き家の状況・状態に合わせた売却戦略を立てよう

空き家は、状況や状態によって適した売却戦略が変わります。
築年数が浅く、住居として状態の良い空き家であれば、中古住宅としてそのまま仲介での売却を目指すのがおすすめです。
建物の劣化が進んでおり、安全性に不安がある場合や、近隣住民や企業が土地を拡張したがっている場合は、建物を解体して空き地として売却する方が、売却結果に期待を持てる場合もあります。

余裕のあるスケジュールで売却を進めよう

空き家売却を余裕のないスケジュールで進める場合、何としても一定の期限までに不動産を売る必要があるため、良い条件での売却が難しいです。
たとえば、売却期限が迫っていると、空き家をより高く売れるかもしれない仲介での売却を選べませんし、期日内に買い主を見つけるためには、損をしてでも値引きをする必要が出てきます。
その点、時間があれば、仲介か買取か選べますし、無理な値下げを受ける必要もありません。

複数の不動産業者へ査定の依頼をしよう

空き家の査定は、複数の業者に査定を頼みましょう。
査定結果や買取査定を複数並べて比較すれば、明らかに他社よりも高い・安い査定結果を出す業者がいても、一目瞭然だからです。
査定価格が高ければ、空き家も高く売れるわけではありません。
相見積もりで比較を行い、査定額の根拠を説明できる業者・対応の良かった業者を選んで、仲介や買取を依頼しましょう。

地域密着型で実績豊富な不動産業者がおすすめ

空き家売却を依頼する不動産業者選びで悩んだ時は、空き家のある地域で長年営業している、実績豊富な不動産業者を頼るのがおすすめです。
地域密着型の不動産業者は、地域事情に明るく、その地域に合った売却プランを多数持っています。
仲介・買取の両方に対応している業者であれば、まずは仲介で買い主を探し、時間がかかるようなら買取を頼むといった方法も可能です。

まとめ

空き家は、持っているだけで管理の手間や維持費がかかります。
放置するといずれ特定空き家に指定され、行政処分を受ける可能性もあるため、今後使う予定がないのであれば、早期の売却を目指しましょう。

ただし、仲介も買取も、契約する業者次第で売却結果が変わりやすい取引です。
より良い売却プランを選び、より満足度の高い売却ができるよう、空き家売却をするときは相見積もりを取り、信頼できる業者と相談して進めていきましょう。


永大ハウス工業では、仙台・宮城エリアに特化した戸建て、マンション、土地など様々な不動産を取り扱っております。こだわりの物件はコチラから。

人気のこだわり物件

来店予約・見学予約・訪問査定キャンペーン実施中!お近くの店舗はこちら

一覧に戻る