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住宅ローンの審査対策!ローンに通りづらい職業はどうすれば良いの?

2022.12.22

住宅ローンの審査対策!ローンに通りづらい職業はどうすれば良いの?

住宅ローンの審査では、「借りたお金を返せるのか」が厳しくチェックされるので、収入が不安定な職業だと審査に落ちやすいです。

ただ、ローンを組んで家を買うために、誰もが安定した大企業の正社員や公務員へ転職できるわけではありません。

この記事では、ローン審査における職業の有利不利や、審査に通りづらい職業の方がローンを組むときの対策などをご紹介します。

住宅ローンには審査に有利な職業と不利な職業がある

●住宅ローン審査に通りやすいとされている職業

住宅ローン審査のチェック項目は、原則として非公開です。 ただ、現実問題として、借りたお金を返すためには安定した収入が必要なので、ローン審査では「平均収入が高い職業」と「突然のリストラや倒産リスクが低く収入が安定している職業」が高く評価されるという傾向があります。 そのため、住宅ローン審査では、公務員・大企業の正社員・医師・弁護士・経営者といった職業だとローンを組みやすいです。
ちなみに、金融機関から最も高い評価を受けるのは、公務員といわれています。 公務員は、自己都合で退職したり、法律を犯して懲戒免職処分を受けたりしない限り、一生収入を失う心配がないからです。

住宅ローン審査で評価されづらい職業

住宅ローン審査では、収入が低かったり不安定だったりする職業が不利だとされています。
具体的には、以下のような職業はローンの難易度が高いです。

  • 自営業(一人親方・フリーランス・芸能人・漫画家・動画配信者等)
  • 派遣社員・アルバイト・パート等の非正規雇用
  • 歩合給の営業マン・運送業者など
  • 美容師・介護士・飲食業等のスタッフ
  • スタートアップ企業の経営者

収入に波がある自営業・歩合給・経験の浅い経営者や、業界的に平均年収の低い美容師や介護士は、今後30年継続して返済を続けられるかどうかが分からないので、なかなかローン審査に通りません。

職業だけでなく勤続年数・年齢・信用情報なども重要

●住宅ローン審査では勤続年数が長い方が有利

住宅ローン審査では、同じ職業・職場でも勤続年数が長い方が高く評価されます。 勤続年数が長いと、昇進によって給与が上がっている可能性も高いですし、一つの職場で長年働いているという実績が金融機関側の安心感につながるからです。そのため、転職をしなくても、勤続年数を伸ばしていけば、大きなローンを組んだり審査に通りやすくなったりします。

●年齢によっては審査に通りづらくなるケースも

住宅ローンは、多くの場合20年から30年かけて返済していくローンなので、申し込み時の年齢が60歳以上だと、そもそも審査を受け付けてもらえません。 60歳を越えると、20年ローンを組んでも完済時年齢が80歳になり、ローンを完済する前に病気になったり亡くなってしまったりするリスクが高いからです。 基本的に、住宅ローンの審査は、年齢が若ければ若いほど通りやすいとされています。

●信用情報に事故情報があるとローン審査には通らない

信用情報とは、個人のローンやクレジットカードの利用歴、延滞の有無等の履歴です。 住宅ローン審査では、金融機関によって必ず申し込み者の信用情報がチェックされます。 携帯料金や電気料金の滞納、借金の未払いといった事故情報が残っていると、金融機関は何を信じてお金を貸せば良いのか判断できません。 金融機関が1,000万円を越える住宅ローンを貸し付けてくれるのは、過去問題なくローンやクレジットカードを利用してきたという信用の積み上げがあるからです。 そのため、金融事故があると、たとえ審査に有利な職業でもローンを組めません。

●持病があるとローンの審査には通りづらい

住宅ローンを提供している金融機関は、あくまでもお金を貸し付けて利子で儲けることを目的としています。 持病があると、病状が悪化して働けなくなるリスクが健康な方よりも高くなるので、ローンの審査を受けても通らない可能性が高いです。 がんになったことがあるとがん保険に加入できないのと同じようなものなので、健康に難がある場合は、より申し込み要件の優しい住宅ローンを選ぶ必要があります。

審査に通りにくい職業でローンを組むときのポイント

●申し込み条件の優しい金融機関でローンを申し込む

審査に通りにくい職業の方が住宅ローンを組むときは、フラット35など申し込み要件の優しいローンを選ぶのがおすすめです。 ローン審査の厳しさは、金融機関とローンを支える保険会社によって変わります。 年収の制限がない、非正規雇用でも審査可能など、加入条件が緩和されている住宅ローンを選べば、審査を突破してローンで家を購入できるでしょう。

●お金を貯めて頭金を用意し借り入れ額を下げる

お金を貯めて頭金を用意すると、必要な借入額が少なくなります。 金融機関で2,000万円のローンを組むより、頭金を500万円用意して1,500万円のローンを申し込むほうが審査の難易度は下がるので、ローン審査に通るかどうか不安がある場合は、頭金を貯めましょう。 数年かけて貯金している間に待遇の良い職場に転職したり、昇給したりすれば、ローン審査を突破できる可能性が上がります。

●ほかのローンを完済して使っていないクレジットカードを解約する

個人の借入可能額は、基本的に「年収×○倍」が上限です。 住宅ローン以外のローンがあると、借りられる額が減ってしまうので、マイカーローンや消費者金融、スマホ本体の分割購入代金などがあれば返しておきましょう。 また、クレジットカードのキャッシング枠は、お金を借りていなくても借入可能額を圧迫します。 普段使っていないクレジットカードは、解約しておいたほうが審査に通りやすいです。

住宅ローン審査を受ける際の注意点

●短期間で何度もローンの審査に申し込まない

実は、ローン審査の申し込みをすると、個人の信用情報に「ある金融機関が信用情報を取り寄せた」という履歴が残ります。 同時に複数社のローンへ申し込む、審査に落ちてはすぐ次の住宅ローンに申し込むといったことをしていると、「他社でも審査中なら貸さなくても良いだろう」「ほかの業者が審査で落としている以上、何か問題がありそうだから落とそう」と判断されてしまう可能性があるのです。住宅ローン審査を受けるときは、できるだけ1社ずつ申し込みを行いましょう。

●信用情報を確認してからローンの審査に申し込む

自分では問題ないと思っていても、過去に携帯電話の割賦料金を支払い忘れたなどの理由で、信用情報に事故が記録されている場合もあります。 信用情報に傷があると住宅ローン審査を通過できないので、大きなローンを利用するときは、事前にJICC・CIC・KSCといった信用情報機関から自分の信用情報を取り寄せておきましょう。

マイホームのプランを詰め、後はローン審査を通して支払いをするだけという状態になってから審査に落ちると、準備の時間が無駄になります。 信用情報の事故を知らなかったことが原因で楽しいマイホーム計画が中止になると、家族との仲が悪化する可能性もあるので、信用情報は早めに確認しておきましょう。

まとめ

自営業や歩合制の営業マン、非正規雇用など、金融機関の評価が低い職業の方は、住宅ローン審査をクリアするのが大変です。
ただ、申し込み要件の優しいローンを選んだり、頭金を用意して借入額を減らしたり、使わないクレジットカード等を解約して借り入れ上限額を回復させたりすれば、審査に通りやすくなります。
住宅ローンの審査は、何度も落ちるとより厳しくチェックされるようになるため、少ない回数で希望のローンを組めるように、万全の準備を整えてから申し込みを進めましょう。

 

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