怒ると叱るの違い

親は我が子のことを真剣に考えるあまり、つい感情的になり、怒ってしまうもの。
しかし、イライラした感情をそのままぶつける「怒る」と、子どもの成長を思って「叱る」のでは全く違います。
子どもの自立を促すサポート役として叱ることを意識しましょう。

根本的な違いと弊害

「怒る」とは、怒り手の感情を外に爆発させること 「叱る」とは、相手によりよい方法を教示すること 似ているようで、全く違うことがわかります ね。
「怒る」はネガティブ、「叱る」はポジティブなイメージがあります。
子どもの困った行動に対し、親がガミガミと感情的に怒ると、その場の雰囲気が険悪になるのはもちろんですが、ダメージはその場だけにとどまりません。
トゲのある否定語が、子どもの自己肯定感や自己効力感を低下させてしまったり、親からその感情的な対処法を学んでしまうという弊害も出てきます。
例えば、親が大声で怒鳴ると、子どもは「そうか、困ったときはパパとママみたいに怒鳴ればいいんだ」と考え、親が叩くと、子どもは「そうか、困ったときはパ パとママみたいに叩けばいいのか」と学び、お友だちとの日常に応用されやすいのです。
子どもを叱る場面というのは、親の問題解決能力を披露する場。
お手本になる対処法を示してあげましょう。

怒ると恐怖心が生まれてしまう?

「怒る」というのはママの怒りを発散させている状態です。
ママが怒っている理由までは子供にはなかなか伝わりません。
ママが怒っている理由が分からなければ、子供には「怒鳴っている」ようにしか映りません。
怒られると子供は何が悪かったのか分からないまま怖くなります。
何をするのも恐怖心が先に立ち、ママの様子を伺いながら行動するようになってしまいます。
怒るのはお母さんの怒りの姿を発散させている状況なので、お子さんが分かるか、分からないのかは関係がないのです。

叱ることは自立への一歩

子どもは感情や要求をコントロールできない存在。成長しながら学んでいる最中なのです。
ですから、親が子どもの目線に立ち、手本になりながら感情や欲求のコントロールの仕方を示していくことになります。これがしつけです。
子どもをしつける目的は、するべき行動の優先順位を考え、自分をコントロールできる判断力を持つことです。
そのため、大人はサポート役であることを意識する必要があります。いつまでも「指示・命令・指導」で叱っていると、子どもの自立を遅らせてしまいます。
たとえ監視者がいなくても、指示・命令が出されていなくとも、自分で自分を制御できる「律する心=自律」を育ててあげたいものです。
「叱る」ことと「怒る」ことを同じように捉えている人も多いと思いますが、両者は別物です。
親の思うようにならないとか、イライラするなどで親が感情的になって怒るのではなく、子どもの自立を促すサポート役として、子どものしつけのために叱るのだということを意識しましょう。

 

 

 

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