column 628.

不動産は何ヵ月あれば売却できる?売却期間を縮めるポイントも解説

2023.01.17

売却期間

不動産の売却には時間がかかります。 質屋やリサイクルショップのように、不動産業者に駆け込めば即日で家や土地を現金化できるわけではないため、不動産の売却を考えているなら、「最低でも何ヵ月以上前から準備を始めるべきか」を把握しておきましょう。

今回は、不動産の一般的な売却期間や、不動産売却の準備にかかる時間、売却期間を短縮するためのポイント等を解説します。

不動産の一般的な売却期間とは

●一般的には3ヵ月~半年前後で買い主が見つかる

不動産の売却期間は、家や土地を不動産業者に預けてから3ヵ月~半年ほど。 どうして売却期間が3ヵ月スパンなのかというと、主に不動産業者側の事情です。
不動産を売るときは、売り主と不動産業者との間で「媒介契約」という仲介契約を結びます。 媒介契約の契約期間は、原則として3ヵ月。 不動産業者が仲介業務で受け取れるお金は、成約後に発生する仲介手数料だけなので、3ヵ月で買い主を見つけられず、別の業者に鞍替えされると、不動産業者はタダ働きすることになってしまいます。 タダ働きを避けるため、不動産業者が必死に買い主を探してくれるので、多くの不動産は3ヶ月から半年で売れるのです。

●売却期間は物件によって大幅に変わってくる

不動産を売るときは、物件によって売却期間が変わるという点も押さえておきましょう。 3ヵ月から半年で買い主が見つかるというのは、あくまでも平均的な売却期間の参考です。 たとえば、駅前一等地にある物件は1ヵ月で売れますし、山間のさびれた古民家なら1年待っても売れるとは限りません。 物件次第で、また不動産の売却戦略次第で売却期間は変わるので、不動産を売るときは「自分の不動産が大体どれくらいの期間あれば売れるのか」を把握した上で、売却期間を設定する必要があります。

●不動産売却の準備は何ヵ月前から始めたら良い?

不動産の売却期間は3ヵ月から半年が目安です。 しかし、不動産売却手続きの全体像を考えると、「媒介契約を交わす不動産業者を探す時間」や「売買契約の成立後、買い主の住宅ローン審査を待つ時間」も必要になってきます。 業者探しの時間は人によってまちまちですが、住宅ローン審査を待つ時間はおおよそ1ヵ月ほどなので、実際には4ヵ月から6ヵ月以上前から不動産売却の準備を始めましょう。
とはいえ、基本的に売却期限ギリギリになってから準備を始めるのはおすすめできません。 なぜなら、売却期間に余裕がないと、不動産業者を吟味する余裕がなく、実力のない業者に不動産を預けることになったり、値下げをしてでも無理やり買い主を見つけたりすることになるからです。 不動産業者選びに時間をかけることを考えれば、最低でも不動産を現金化したい時期の半年以上前から準備に取り組みましょう。

不動産の売却期間を短縮するためのポイント

●相見積を取る

不動産の売却期間は、大きく分けると「業者探し」「買い主探し」「成約後不動産を引き渡すまでの待ち時間」の3つです。 この中で、成約後に不動産を引き渡すまでの待ち時間は、買い主の住宅ローン審査の結果待ちなので、売り主が努力しても短縮できません。 また、買い主が見つかるかどうかは運も絡んでくるので、買い主を探す期間はできるだけ長く取りたいところです。
そこでおすすめしたいのが、相見積を使って短時間で効率良く信頼できる業者を見つけること。 相見積は、複数の業者から見積もりを取り、各業者の査定内容や営業マンの態度を比べる方法です。 評判の良い不動産業者をまとめてチェックできるので、一番気に入った業者と契約できます。

●値下げする

不動産を早く売る最も効果的な方法が、値下げです。 ただ、不動産には相場があります。 相場と比べてあからさまに売り出し価格が安いと、「訳あり物件・事故物件では」という疑いを持たれて逆に売れなくなるので、周辺相場より多少安い金額に設定しましょう。 具体的な値下げ額は、不動産を査定した業者と相談して決めるのがおすすめです。

売却期間が限られている状態で不動産を売り出すときの注意点

売却期間が限られている場合の注意点は、焦らないこと。 たとえば、売却の相談をした相手が悪徳業者で、「その期間だと市場で売るのは難しいですね。うちなら今だけこの価格で買い取りますよ」と、不当に安い買い取り価格を提示された場合、焦っていると簡単にだまされてしまいます。 うまい話がある、助かったと思ったときほど、即決せず別の不動産業者へ相談することが重要です。

まとめ

不動産の売却には、3ヵ月から半年ほどかかります。 実力のある業者を相見積もりで見つけたり、値下げをしたりすれば多少の期間短縮は可能ですが、不動産はすぐに現金化できるようなものではありません。
時間の余裕がないと、自分が損をする取引をすることになったり、悪徳業者にだまされたりするリスクが高くなるので、不動産を売るときは最低でも半年以上前から売却準備を始めましょう。

一覧に戻る

売る

スタッフ紹介

サポート 相続 任意売却 住み替え