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見落とすとトラブルに!?マイホームの売却時に確認すべきこととは

2021.10.12

見落とすとトラブルに!?マイホームの売却時に確認すべきこととは

マイホームの売却は、金額が大きく手続きも複雑なので、仲介業者や買い主とトラブルになったり売却手続きに不備があったりした場合の対応が大変です。
だからこそ、不動産売却ではやりすぎだと感じるくらい準備に準備を重ねて手続きすることをおすすめします。

ただ、初めての不動産売却では何に注意すべきか分かりません。
そこで今回は、マイホームの売却を進める上で確認して欲しいポイントをご紹介します。

ローンに関する確認点

●ローンを完済している・できるかどうか

マイホームのような不動産を売却する場合、まずは現時点で住宅ローンを完済しているのか、完済していなければいくらで完済できるのかを調べましょう。
ローン購入した不動産には抵当権が設定されており、滞納すると金融機関に物件を差し押さえられてしまうため、ローンが残っていると不動産を売却できません。

ただし、「マイホームを売ったお金」で完済できる場合はローン未完済でも売却可能なので、家を売るときはまずローンの確認が必須なのです。
「多分残り○万円だろう」という推測ではいくら以上で家を売れば良いのか判断できないので、金融機関に問い合わせて残高証明を出してもらいましょう。

●本人名義の登記になっているか

日本の法律上、基本的に売却できるのは「自分名義の不動産」に限られます。
「両親の持ち家を相続して暮らしている」といった場合、相続時に登記をしていなければ土地や建物の登記が両親の名義になっているため、そのままでは売却できません。
親名義ならまだしも、親もその親から土地を相続しているといったケースだと名義の変更手続きが複雑になってきます。
名義を変更するまで売却手続きがストップしてしまうため、マイホームを売却すると決めたら最寄りの法務局で不動産の登記を確認しましょう。

売却費用についての確認点

不動産を売却するためには、

  • 仲介手数料
  • 登記の変更手数料
  • 抵当権の解除費用
  • 印紙税
  • 引っ越し費用

といった出費が必要です。
最も高額になりやすい仲介手数料は売買契約の成立以降に支払う成功報酬ですが、費用によって支払いのタイミングは異なります。
内覧に備えたハウスクリーニングなど、売却代金が入ってくる前に支払いが必要になることもあるので、「ローンを返済し必要経費を支払っても損をしない売却額」を見極めるためにも、売却費用はある程度計算しておきましょう。

売却準備の確認点

●売却準備の確認点

不動産の売れやすさは、売り出し価格にかかっています。
不動産には相場があり、地域の相場より売り出し価格を高くしていると、不動産情報サイトの物件検索でヒットしづらくなるため注意が必要です。
かといって、相場より安くしていると訳あり物件ではないかと買い主から不審がられてしまいます。
不動産の売却価格はそう簡単には変更できないため、適正な条件で売りたいなら適正価格で売り出すことが重要です。

●一戸建て・空き地の場合境界線は確定しているか

一戸建てや空き地の場合、境界線が確定しているかを確認しましょう。
土地の価格は広さ×1平方メートルあたりの地価で決まります。
境界線が未確定だと、正確な土地の査定ができませんし、どこからどこまでが個人の所有物なのか特定できないため、隣地の所有者とトラブルになりやすいです。
境界線問題は、長引くことも少なくありません。
必要に応じて専門家を呼び、境界線を確定させておきましょう。

不動産業者選びの確認点

不動産業者選びにおける確認点は、営業マンの対応や態度です。
不動産売却では、手続きの大半を営業マンにお願いします。営業マンとの相性が悪いと、希望通りの条件で売却できなかったり、思ったより営業活動に力を入れてもらえなかったり、疑問や不安を気軽に相談できなかったりするので注意が必要です。
複数の業者へ見積もりをお願いし、人当たりや説明の丁寧さ・わかりやすさなどを比較した上で契約業者を決めましょう。

売却期間中の確認点

不動産売却を始めたら、基本的には問い合わせへの返答や内覧対応を進めていくことになります。
買い主との交渉では「いくら値引けるか」を聞かれることが多いので、あらかじめいくらまでなら値引きしても良いと考えているのか、何ヵ月売れ残ったら値引きするのかなどを考えておきましょう。
その場その場で考えていると、交渉の度にどこまで譲歩すれば良いかわからなくなってしまいます。
事前に線引をしておけば、過度な値引き要求に付き合う必要もありません。

まとめ

マイホームを売却するときは、ローンの残債や不動産の名義、売却費用に境界線といったさまざまなポイントを早めに確認しておきましょう。
売却活動を始めてから問題が発覚すると、たとえ買いたいという方が出てきても交渉をまとめられないといった事態になりかねません。
不動産売却の成功は、入念な準備にかかっています。

ただ、実際の手続きなどは不動産業者の営業マンと相談しながら進めていくことになるので、まずは信頼できる営業マンを探すことから始めましょう。

 

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