column 431.

コロナ禍の住み替えは買い優先!?買い先行のメリットとは

2020.12.08

コロナ禍の住み替えは買い優先!?買い先行のメリットとは

自宅の住み替えをする場合、元々の住居を売ってから家を探す「売り先行」のスタイルがお得だとされています。

ただ、どんな状況でも売り先行の住み替えが有利だというわけではありません。
新型コロナウイルスの影響で地方物件の需要が高まっていることを考えると、コロナ禍では買いを優先した方がお得な場合もあるのです。

今回は、買い先行での住み替えをおすすめする理由をご紹介します。

コロナ禍での住み替えは「買い先行」で進めよう

新型コロナウイルスの流行によって、不動産市場は良くも悪くも変わってしまいました。
最大の変化は、通勤・通学が減って家にいる時間が長くなった結果、「駅から遠くても安くて広い快適な家」が人気になったことです。
通勤や通学をする必要がなければ、わざわざ会社や学校の近くに住む必要はありませんし、外食や外出の機会も減っています。
ネットショッピングでたいていのものを購入できることを考えれば、「比較的地価が安く、過ごしやすい地方物件」が注目されるのは自然な流れでしょう。

ただし、地方に残っている優良物件の数には限りがあります。
快適な新生活には快適な新居が必要不可欠なので、コロナ禍の住み替えでは、自分たちに合う物件を先に押さえる買い先行での住み替えがおすすめです。

自宅の住み替えにおける買い先行と売り先行の違い

●売り先行での住み替えは最低2回引っ越しする必要がある

新居を買ってから住まいを売却する買い先行と、家を売ってから新居を探す売り先行は、「引っ越しの回数」が違います。
売り先行で住み替えをする場合、まず家を売る際に仮住まいへ引っ越し、仮住まいで暮らしながら新居探しをすることになるからです。
一方、買い先行での住み替えなら、先に新居を買って引っ越すだけなので、一度の引っ越しで住み替えが終わります。

●金銭的なリスクは買い先行のほうが高い

金銭的なリスクに関しては、買い先行手続きの方が高いです。
売り先行での住み替えだと、先に住まいを売ってお金を手に入れるため、いくら使えるのかを把握したうえで新居を探せます。
しかし、買い先行だと、「不動産がいくらで売れるか」がわかる前に家探しを進めるのが一般的です。
そのため、「思ったよりも売却金額が安く、新居の予算を払えない」といったミスが起きてしまう可能性があります。

住み替え時に買いを優先するメリット

●魅力的な物件を押さえやすい

買い優先で住み替えを進めるメリットは、住みやすい物件や部屋数の多い物件、福祉が充実した地区の住まいなどを押さえやすいことです。
都市部に比べて住宅需要の少ない地方では、そもそも不動産があまり売れません。
売れ残り物件は十分なメンテナンスがされていないことも多く、外側はきれいでも基礎が傷んでいたり、カビが生えていたりする場合もあります。
多くの人が想像している以上に、「手頃な値段で古すぎることもなく、状態の良い中古物件」は少ないのです。

また、一般的に、不動産売却には最低でも3ヵ月から半年ほどの時間がかかります。
売り優先だと、数の限られた優良物件探しを3ヵ月遅らせることになるため、物件の探しやすさという面では買い優先の方がおすすめです。

●ハウスクリーニングやホームステージングなどをしやすい

買い先行の住み替えでは、元の住まいから退去しているので、ハウスクリーニングやホームステージングができます。
汚れや生活感の残っている住まいより、家具や家電をすべて持ち出して徹底的に掃除された家の方が好印象を与えられるのは間違いありません。
また、部屋の中に荷物があるよりも、空き室の方が部屋は広く見えます。
買い換え予定の家具を残したりレンタルしたりして室内を飾り立て、モデルルームのようにすれば、内覧対応でライバル物件と差を付けられるでしょう。

買い先行で住み替えをする際の注意点

買い先行で住み替えをする場合の注意点は、資金繰りと業者選びです。
買い先行のスタイルでは、旧居の売却額が確定していない状態で新居を探し始めるので、「できるだけ良い条件で家を売ってくれる業者を見つける」「余裕を持った資金計画を立てる」必要があります。

ただ、逆にいえば売却額の適切な見積もりを出してくれて、良い条件で売却や新居探しをサポートしてくれる不動産業者の力を借りれば、問題の大半を解決可能です。
相談する業者次第で、手続きのスムーズさや旧居の売却額が変わってくるので、住み替えをするなら不動産業者探しに時間をかけましょう。

まとめ

コロナ禍での住み替えは、条件の良い物件と出会える可能性の高い「買い優先」のスタイルがおすすめです。

ただし、買い優先で売却予想額や新居に使える予算の見積もりを間違えると、「新居を買うお金がない」「旧居のローンを完済できない」といったことにもなりかねません。
見積もりの正確さや不動産売却手続きのスムーズさは、契約する不動産業者次第です。
より良い条件で住み替えできるように、コロナ禍で住み替えるときは複数の不動産業者に相談し、一番信頼できると感じた相手と契約することをおすすめします。

 

一覧に戻る

売る

スタッフ紹介

サポート 相続 任意売却 住み替え