column 420.

売れないときはどうすべき?不動産売却が進まないときの対処法

2020.10.14

売れないときはどうすべき?不動産売却が進まないときの対処法

不動産は、一期一会の商品です。
不動産には定価や希望小売価格がないため、物件の条件・状態や不動産を売り出したときの周辺事情等によっては、なかなか売れないといったケースも出てきます。
もちろん、いずれ条件の合う買い主が出てくることを期待して、売却条件を変えずに待ち続けるのも一つの手ですが、せっかくなら少しでも良い条件で不動産を売却するための対処法を知っておきましょう。
この記事では、不動産が売れないとき、売り主としてどう対処すれば良いのかを解説します。

不動産がなかなか売れないときは、まず売れない原因を考えよう

●売れない不動産には必ず売却の邪魔をしている原因がある

不動産がなかなか売れない場合は、「なぜ売れないのか」を調べることが重要です。
食品や日用品と違って、不動産は衝動買いをするような値段の商品ではありません。
中古不動産の購入者は、「予算2,500万円以下」「駅まで徒歩15分圏内」など、それぞれの譲れない条件を設定しています。
どれだけ良い物件でも、市場のニーズから外れた価格設定や売り込み方をしていると、好条件では売却できないのです。
だからこそ、売れない原因に合わせた対処を取る必要があります。

●不動産業者の力を借りて売れない原因を調べよう

ただし、不動産が売れない理由は複雑です。
物件のどこに問題があるのかを突き止めるためには、自分の物件と地域の物件を比較する目や、地域の不動産売買動向の知識等が必要になるため、まずは不動産業者に相談して売れない原因を突き止めましょう。

売れない原因の特定には、時間と手間を惜しまない方が良いです。

売り出し価格が高い場合は価格を見直す

もし、売り出し価格が高くて不動産が売れ残っている場合は、価格を見直すのが一番の対策です。
とはいえ、無計画に値下げをするわけにはいきません。
あまりにも大きく値下げをすると手元に利益が残りませんし、値下げ幅が小さすぎると再び売れ残ってしまいます。
そのため、値下げをするなら先に周辺地域の相場を調べて、適正額に合わせると良いでしょう。
値下げ後の金額が相場、または相場より少し安い程度にすると、売却しやすいです。

宣伝・広告に問題がある場合は物件広告や売り込み方を見直す

内覧や物件に関する問い合わせが少ない、価格は問題ないが内覧後に取引が成立しないなど、宣伝・広告面に問題がある場合は、広告や売り込み方を見直しましょう。

具体的には、

  • 高品質な物件写真を撮影してアップロードする
  • 物件広告の宣伝文章を書き直す
  • ハウスクリーニングやホームステージングを活用して内覧対応を改善する

といった方法がおすすめです。

●高品質な物件写真を撮影してアップロードする

特に、ネットでの物件情報検索が主流になっている現代では、より高画質な写真を複数枚用意するだけでも、問い合わせ数が変わってきます。
デジタル一眼レフや高性能のスマホを使ったり、プロカメラマンに撮影を依頼したりして、写真の質を改善しましょう。

●物件広告の宣伝文章を書き直す

物件広告の宣伝文章は、物件の魅力を理解してもらうための説明文です。
文章量が少なかったり、魅力的な部分をそもそも説明していなかったりすると、広告を見ている人に興味を持ってもらえません。
さまざまな物件広告を見て、参考になる表現を探しましょう。
不動産のオーナーだからこそ分かる、物件の良いところを追記するのもおすすめです。

●ハウスクリーニングやホームステージングを活用して内覧対応を改善する

中古物件の内覧では、特に水回りの状態を厳しくチェックされます。
掃除をしても水垢やくもりを落としきれない、または生活臭が気になる場合は、業者に清掃を頼みましょう。
また、不要な家具や家電を片付け、内装をモデルルームのように飾り付けるホームステージングもおすすめです。
費用はかかりますが、内覧時の印象が良くなれば、取引の成立率も高まります。

業者の対応に不満があるなら仲介業者を変えるのも手

業者の対応に問題がある場合、思い切って仲介業者を変えてしまっても良いでしょう。
残念なことに、不動産業者の実力不足・やる気不足によって不動産が売れない場合、営業マンや業者側と話し合っても改善しない可能性が高いです。
不動産業者と交わす媒介契約は、3ヵ月単位の更新性なので、更新のタイミングで契約を継続すべきかどうかを検討すると良いでしょう。

ちなみに、「不動産が売れないから」という理由で業者を変えても、違約金などのお金はかかりません。

まとめ

不動産売却が思ったように進まないときは、売れない理由を調べたうえで、売り出し価格を見直したり、物件広告や販売戦略を考え直したり、仲介業者を変えたりするのが効果的です。
不動産は、売れ残る期間が長引くとますます売りづらくなってしまいます。
待っている間に年を越せば固定資産税も発生するので、できるだけ半年以内に手放せるように、売却準備に力を入れましょう。

 

一覧に戻る

売る

スタッフ紹介

サポート 相続 任意売却 住み替え