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いくつ当てはまる?テレワーク時代に売却しやすい不動産の特徴を紹介

2020.10.13

いくつ当てはまる?テレワーク時代に売却しやすい不動産の特徴を紹介

従来の不動産市場では、「立地の良い土地」「立地の良い物件」が人気です。
しかし、多くの企業でテレワークが導入されるようになったことで、立地よりも周辺環境を含めた過ごしやすさや子育てのしやすさを持つ物件や、価格の安い高額の不動産へと需要が変化してきています。
不動産売却を成功させるためには、その時々・地域のニーズに合わせた販売戦略が必要不可欠。

そこで今回は、テレワーク時代に求められる不動産の特徴をご紹介します。

テレワーク時代に好条件で売却しやすい不動産の特徴

●郊外にある

新型コロナウイルスの影響で、現代人は外出のリスクを避けるためにできるだけ長く家で過ごすようになりました。
これまでは通勤・通学で毎日外に出る必要があったため、駅前などにある立地の良い物件が人気でしたが、ずっと家の中にいるのであれば、家選びに会社や学校までの近さを考える必要はありません。
郊外の物件は、都市部の物件に比べて価格が安く、同じ価格でもより広い家が手に入るため、自宅の時間を充実させたいと考えている人に売却しやすいです。

●防音性能が高い

防音性の高いマンションや一戸建ても、テレワーク時代では人気があります。
実際にテレワークを経験し、「仕事の話を家族に聞かれたくない」「家族の話し声を仕事相手に聞かれたくない」「深夜に声を出すので家族に迷惑をかけてしまう」と気づいた結果、「仕事部屋は防音にしたい」と考える人は多いです。
家そのものの防音性が高いと、たとえば、子どもたちが騒いでも近隣住民に迷惑をかけないので、子育てしやすいというメリットもあります。

●光回線を利用できる

テレワークに必須の設備が、パソコンとネット回線です。
しかし、住まいによっては固定回線を引いていても十分な速度が出なかったり、光回線の対応エリアから外れていたりする場合もあります。
通信速度が速く、通信制限のない光回線の需要は高いので、もともと光回線を引いていた物件は好条件で売却できるでしょう。
できれば、契約中にインターネットの回線速度を測っておいて、画像として残しておくと、売却交渉の際に使えて便利です。

●部屋数が多く仕事用の空間を確保できる

部屋数が多いと、家族個々人の個室や仕事用の部屋を確保できます。
仕事部屋があれば、仕事とプライベートのオン・オフも切り替えやすいです。
テレワーク時代では家で過ごす時間が長くなるため、お互いのプライベートを確保するという意味でも、部屋数の多い物件は人気が出るでしょう。

●コワーキング用の共用設備がある

マンション物件の場合、

  • 住民全員が使えるジムスペース
  • 会議室
  • コワーキング用の作業空間

などがあるものも売却しやすいです。
共用設備として仕事空間を確保できれば、気持ちを切り替えて仕事に集中できますし、部屋数が足りなくても問題ありません。
また、24時間対応のゴミ捨て場や宅配ボックス等が設置されている物件も有利です。

●周辺環境が良い

  • 海・山が近い
  • 大きな公園が近くにある

など、自然豊かな環境も有利だといえます。
周辺環境の良い地域は、子育てにも向いていますし、家族のレジャーやアウトドアスポーツにも最適です。
新型コロナウイルスの影響で外出の機会が減ったとはいえ、リフレッシュをするためには定期的な外出も必要なので、自然と近い物件は積極的に売り出しましょう。

●自治体の子育て支援が充実している

子育て支援制度には、国のものと自治体のものがあり、自治体のものはどの地域に住むかによって手厚さが変わってきます。
そして、自治体の子育て支援や移住支援は、予算の豊富な大都市や人口減少で悩んでいる郊外の地域が比較的手厚いです。
現代では、多少買い物が不便な場所でもインターネットショッピングを利用できるので、一度は「売れない」と思った物件でも、テレワークのニーズに合うなら売却を検討しましょう。

テレワークの普及によって需要が下がる物件の特徴

テレワークの普及が進むと、

  • 駅に近く交通の便が良い
  • 繁華街からほど近く買い物に不便しない

など、「立地」に魅力が特化している物件は売りづらくなっていく可能性があります。
インターネットショッピングを利用でき、仕事もテレワークでほとんど対応できるようになれば、立地の良さに魅力を感じる人が減ってしまうからです。
人口減少によって、日本全体の住宅需要が下がることを考えると、立地の良い物件の整理も考えた方が良いでしょう。

まとめ

テレワークが普及すると、これまで「売れない」「人気がない」と考えられていた物件にスポットライトが当たる可能性が出てきます。
相続などで手に入れた際、「需要がないし売れないだろう」と考えていた不動産も、売り方次第では売却できるので、使っていない不動産を持っているなら売却手続きを進めましょう。

ただし、不動産売却の成否は業者の力量による部分が大きいです。
テレワークによる時代・需要の変化を把握していない業者に頼んでも良い条件で不動産は売れないので、まずは相見積もりを取り、不動産業者の対応を比べましょう。

 

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