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【一戸建てを高く売る秘訣!】畳のメンテナンス方法と料金相場まとめ

2018.03.26

畳

内覧の際、傷みの目立つ部分があるとなかなか成約に結びつきません。和室の場合洋室と違ってあまり家具を置かないので、どうしても畳の状態に目がいってしまいます。状態の良くない家に高値がつかないのは当然のこと。そこで、和室の印象アップに必須のメンテナンス方法と、メンテナンスを業者に頼む場合の料金相場をご紹介します。

意外と知らない畳の基礎知識

普段和室で暮らしていても、畳について詳しくないという人は多いです。まずは、メンテナンスするうえで知っておきたい畳の基礎知識を押さえましょう。

●畳は「畳表」「畳床」「畳縁」の3つでできている

畳は、クッションや布団と同じような構造になっています。各パーツの名前は、それぞれ畳表(たたみおもて)・畳床(たたみどこ)・畳縁(たたみべり)。

普段目にする畳の表面は、畳表と呼ばれるパーツです。い草を使って作られる「ござ」で、化学繊維やパルプなど、い草以外の素材を使ったものも存在します。一方の畳床は、わらやポリスチレンなど、比較的柔らかい素材を固めたクッションのようなもの。そして、畳縁(たたみべり)は畳表と畳床を固定するために縫い付けられる布のことです。

畳のメンテナンスは、おもに畳表と畳床に対して行います。

畳のメンテナンス方法

畳のメンテナンス方法を見ていきましょう。

●掃除

一番手軽にできる畳のメンテナンスは「掃除」です。自然と溜まるほこりやゴミは、畳の目に沿って掃除機をかければきれいにできます。また、乾拭きもおすすめです。

汚れが染み付くと落ちにくくなってしまうので、汚れた場合はすぐに固く絞った雑巾で拭きましょう。ただ、畳の素材は基本的に植物なので、水気に強くありません。濡れ雑巾は使わないことをおすすめします。

もし、畳の上に家具やものを置いていてカビが生えてしまった場合は、掃除機で吸い取りましょう。

●ダニ対策・劣化予防には除湿機や換気が大切

植物性の畳は、湿気が強すぎると腐食したりダニが湧いたりしてしまいます。畳はとにかく湿気が苦手なので、毎日窓や戸を開けて換気を行うのがメンテナンスのポイントです。

冬場など、換気が難しい場合は除湿機の利用もおすすめ。継続的に湿気を除去しておくと、畳の劣化も防げます。

●裏返し

畳表はい草製のござなので、片面が色あせや傷みで劣化してきても、裏返せば新品同然に利用できます。一旦畳を分解し、畳表をひっくり返すのが裏返しというメンテナンス方法です。畳表は2年ほどで劣化してくるため、劣化が気になってきたら裏返しましょう。

●表替え

一度裏返しをしたものの両面傷んできてしまった、大きな破れなどの問題があるといった場合に行うのが、表替えです。畳縁を外し、畳表を新品に入れ替えます。畳表を裏返して使えば、両面合わせて4~5年ほどきれいに利用できるので、表替えは5年を目安に行うことが多いです。

●新畳(畳の新調)

畳を踏んだとき沈む、カビが生えてしまった、臭いが取れなくなったなどの問題が出た場合は、畳そのものを新しいものと取り替えます。沈みがある場合、畳床が悪くなっているため裏返しや表替えでは対処ができません。10年ほどで必要になります。

●年に一度は畳を干そう

畳が湿気に弱いのは、すでにお話した通り。できれば、年に一度は畳を外して数時間ほど陰干ししましょう。注意点は、直射日光を当てないこと。日光が当たると変色してしまいます。畳を持ち上げて物を挟み、数時間おくだけでも構いません。

畳メンテナンスの料金相場

畳の裏返しや表替えを個人で行うのは大変です。業者に頼む場合のメンテナンス料金をご紹介します。

●裏返し:1畳2,000~5,000円

畳の裏返しを頼む場合、1畳あたり2,000~5,000円ほどで依頼できます。畳表をひっくり返すだけなので、補修が必要なければほかに費用もかかりません。ただ、広めの和室がある場合、畳の量が増えれば増えるほど料金はかさみます。どの畳を裏返したのかを把握しておかないと、後々表替えや新調をする際に悩むことになるので、メモなどに残しておきましょう。

●表替え:1畳5,000~1万5,000円

畳の表替えは、裏返しよりもやや高いです。相場は1畳あたり5,000~1万5,000円。料金に幅があるのは、畳のグレードの違いとなります。高級な畳表を希望したり、凝った装飾の入った畳縁を用意したりすると、その分、費用が高くなります。

●新調:6畳5万円から

比較的安価にできる裏返しや表替えと違い、新品の畳を用意しなければならない新調の料金相場は、1畳あたり5万円ほど。こちらも、表替えと同じく畳のグレードによって料金に違いが出ます。

まとめ

畳の劣化は、見た目や踏み心地ですぐにわかります。定期的な掃除に陰干し、裏返しに表替え、新調といったメンテナンスをすれば10年ほどきれいに利用できるので、日頃のメンテナンスが大切です。汚い畳は、査定額を下げる要因になります。自分でできないメンテナンスは業者に頼んで、きれいな状態を維持しましょう。

 

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