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【一戸建てを高く売る秘訣!】屋根・瓦のメンテナンス方法と料金相場まとめ

2018.03.23

屋根・瓦

屋根や瓦は、種類によっては50年、60年ノーメンテナンスで利用できるほど頑丈です。しかし、台風の強風や梅雨、地震などによって屋根や瓦にトラブルが起きてしまうケースも少なくありません。

問題のある屋根や瓦を放っておくと、雨漏り等さらなるトラブルの原因になります。屋根や瓦のメンテナンス方法と、メンテナンスを業者に依頼するさいの料金相場を解説しました。

一戸建ての基礎知識!屋根の種類はいくつあるの?

屋根や瓦を正しくメンテナンスするために、まずは屋根や瓦の基礎知識を押さえましょう。

●一戸建ての屋根は陸屋根と勾配屋根の2つに分けられる

陸屋根(りくやね・おかやね)は、マンションやビルの屋上と同じフラットな屋根のことです。一方、多くの人が「家の屋根」と聞いてイメージするのが勾配屋根(傾斜屋根)。勾配とは屋根の傾斜角度のことで、傾斜の強さや形によってさらに細かく種類がわかれています。

●勾配屋根のさらに細かい分類

勾配屋根は種類が非常に多いです。代表的なものだけでも、「切妻(きりづま)」「寄棟(よせむね)」「片流れ」「方形(ほうぎょう)」の4種類があります。

細かい説明は省略しますが、勾配屋根はシンプルであればあるほど頑丈でメンテンナンスも楽です。自宅の屋根がもっとも一般的で形もシンプルな切妻屋根でない場合、こまめに屋根や瓦のメンテナンスする必要があると思っておきましょう。

●瓦(屋根材)の種類

勾配屋根の場合、風雨から家を守るために必ず屋根材を使います。一般的によく使われる屋根材は以下の5種類です。

○日本瓦 日本古来の製法で造った瓦。頑丈で重く、最長で100年もつ。
○スレート 西洋風の家によく使われる屋根材。粘土板岩を加工したもので、日本瓦より薄くスマート。耐久性は20~30年前後とやや短め。
○セメント瓦 セメント製の瓦。耐久性は40年程度で比較的頑丈。ただし色落ちや汚れも付くので定期的に塗装が必要。
○トタン 金属製。安価だが錆びやすく、錆びると強度が下がる。耐久性も10~20年と短い。
○ガルバリウム鋼板 鋼板を錆びづらくするためにメッキ加工したもの。スレートのようにスリムで、軽量かつ頑丈、耐久性も最大50年ほどとかなり長い。

説明の通り、屋根材によってメンテナンスのサイクルや必要な補修は違います。ガルバリウム鋼板ならほとんどメンテナンス不要ですが、トタンなら10年程度で張り替えが必要です。瓦屋根も、瓦の破損やずれがあれば直さなければなりません。

トラブルを防ぐ屋根・瓦のメンテナンス方法と料金相場

屋根のメンテナンスは、原則として屋根の上にあがって行います。陸棟のように完全にフラットなら危険性はそれほどありませんが、傾斜屋根の場合転落のリスクがあるため、メンテナンスは必ず業者に頼みましょう。

●漆喰の塗り替え

勾配屋根で屋根材に瓦屋根を使っている場合、瓦は接着剤代わりの漆喰と釘で固定されています。なんらかの原因で漆喰がはがれると、瓦はちょっとしたことでずれてしまうのです。また、瓦の内部へ雨水が入るようになるので、雨漏り等の原因にもなります。屋根を遠くから眺めて屋根の上に土の塊のようなものが転がっていれば、漆喰がはがれている可能性が高いです。

問題が広がると最悪の場合屋根全体の葺き替えが必要になってしまうので、問題が起きたら漆喰を塗り替えましょう。料金相場は、1メートルあたり4,000~7,000円程度です。足場を組む必要があるため、別途足場台で20万円前後かかります。

●セメント瓦の再塗装

スレートやセメント瓦、トタン屋根などは定期的に防水塗料での再塗装が必要です。使用する塗料の種類や屋根材によって多少金額の変動はありますが、大体1m×1mの広さで1,500~3,500円程度で塗装できます。高価な塗料を使うと、1平方メートル四方の単価が4,000円を越えることも少なくありません。屋根の塗装にも足場を使うので、20万円前後必要です。

●部分補修

台風や突風等の影響で、瓦が破損していたりゆがんでいたりする場合は瓦の補修や交換が必要になります。補修が必要な広さによって料金は上下しますが、相場は瓦1枚の交換で数万円です。ある程度の広さを補修する場合、30~50万円はみておきましょう。

●屋根の葺き替え

屋根全体の葺き替えには、100万円前後かかります。足場を組み、既存の屋根材を撤去して新しい屋根材を設置しなければならないので、かなり高額になります。

●防水工事

陸屋根の場合、10~15年ごとにウレタンを塗ったり防水シートを敷きつめたりする防水工事を行います。相場は、おおよそ1平方メートルあたり5,000~7,000円です。

まとめ

屋根や瓦のメンテナンスを自分で行うのはおすすめできません。しかし、地震や梅雨、台風など屋根を傷める気候の多い日本では、定期的なメンテナンスが必須です。屋根の種類や屋根材によって必要なメンテンスも変わってきますし、屋根のトラブルを放置すると雨漏り等に発展してしまうので、問題を見つけたらできるだけ早く専門業者に補修してもらいましょう。

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