column 127. 買う&売る

貯金を全部頭金に回すのは危険

2016.06.08

貯金を全部頭金に回すのは危険

   ローンをできるだけ少なくしたい! その思いはわかります。 確かに、頭金をたくさん出すことができ、ローンが少なくなればなるほど、毎月支払う金額も少なくなります。
例えば、3000万円の物件で金利1%、全期間固定金利型・35年返済・元利均等返済だとします。 頭金無しで借りると、毎月の返済額は約8.5万円。 では、頭金300万円いれるとどうなるでしょうか? 借入額が2700万円となり、毎月の返済額は約7.7万円。頭金ゼロより約月8000円少なくなります。
頭金が500万円になると、借入額が2500万円となり、毎月の返済額は、7.1万円。頭金ゼロより月約1.3万円少なくなります。 これは確かに魅力的です。
ただ、家を持った途端貯金ゼロ!これはちょっと不安だと思いませんか?

どれくらい蓄えが必要?

   人生何が起きるかわかりません。 病気やケガのほか、リストラの可能性も。一時的に収入が減ったときために蓄えを残しておきたいところです。
自己都合退職するとなった場合も、3カ月間は手当が支給されませんので、最低でも生活費3か月~6か月分を確保しておきましょう。 他にも引っ越し費用や、家具家電購入費、旅行、子供の進学、車の購入などまとまったお金の出費の予定があれば、その分の貯金を残しておく必要があります。
きちんと今後のお金のスケジュールを把握し、頭金に回せるかどうか判断しなければいけません。

繰り上げ返済も視野に

   それでも今年は、もしかしたら出費が多くなるかも?今、貯金が減るのは不安・・・という方もいると思います。
頭金を無理に入れなくても、そういう方には、繰り上げ返済という手もあります。 繰り上げ返済とは、普段返済している分とは、別に、元金の一部を返済することです。 つまり、万が一のときを考えて、頭金には入れなかったけど、結局使わなかった・・・という場合、後からまとまったお金を返済することができます。
元金が早く減るのはもちろん、その元金にかかるはずだった利息もなくなるメリットがあります。
繰り上げ返済には、毎回の返済額を減らすタイプ「返済額軽減型」と返済期間を短くする「期間短縮型」の2つがあります。つまり、繰り上げ返済を使い、後から毎月の返済額を減らしたり、返済期間を短くしたりすることができます。 毎月の返済を減らして毎月のやりくりを楽にするのか、早く住宅ローンを返し終えて楽になるのか、どちらか選択することができます。
ただし、一部の住宅ローンでは「期間短縮型」しか選べないものもあるので確認しておきましょう。 ただし、繰り上げ返済時は、手数料がかかる場合もあります。


金融機関やローンの商品によって様々です。手数料無料でできるところもあれば、数千円~数万円のところまで。 繰り上げ返済を視野に入れる場合は、繰り上げ返済の手数料がいくらか住宅ローンを組む際、忘れずにチェックしてください。
 

 

 

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